さまざまなパターンのバックアップを簡単な操作で行えるソフト。わかりやすいインタフェースで直感的に操作できる。「GENIE BACKUP プラットフォーム PRO」は、Windowsのシステムを含む各種ファイルをハードディスクやCD/DVD、USBディスク、ネットワークドライブなどに保存できる高機能バックアップソフト。豊富に用意されたプラグインを利用して、個別のアプリケーションをバックアップすることも可能。ファイルの喪失などでWindowsが起動しない状態でもシステムを復元できる「ディザスタリカバリ」機能を備える。
選択できるバックアップモードは4種類。ウィザードが用意され、保存先やバックアップ対象などを含めて、簡単に設定できるようになっている。
- ディスク内のすべてのファイルを保存する「完全バックアップ」
- 前回行った完全/増分バックアップ以降に変更されたファイルのみをバックアップし、アーカイブビット(バックアップ必要ビット)をクリアする「増分バックアップ」
- 増分バックアップ同様、前回のバックアップからの変更分のみをバックアップするが、アーカイブビットはクリアしない「差分バックアップ」
- バックアップの際、前回のバックアップファイルがあれば、そこからファイルを読み取ってバックアップする「ミラーバックアップ」
増分バックアップと差分バックアップの違いは復元時に現れる。増分バックアップでは、完全バックアップとすべての増分バックアップを順に復元すれば、完全なデータが復元されるのに対し、差分バックアップでは、前回「差分」で保存したデータが次の差分バックアップ時にも保存されるため、使う「差分」はひとつだけでよい。増分バックアップのように、たくさんのバックアップファイルを順番に復元する必要がない。バックアップ対象は、ドライブ/フォルダ単位のほか、ファイルやデータの種類ごとに選択することもできる。Outlook/Outlook Express、レジストリ、フォント、お気に入り、アドレス帳、マイピクチャ、プレイリストなど、“最も重要なバックアップ対象”があらかじめリストアップされている。さらに、プラグインで提供される設定を使えば、さまざまなアプリケーションのデータを、ファイルではなくデータの種類でバックアップすることが可能。プラグインは400種類以上が用意され、ホームページからダウンロードできるようになっている。
バックアップにはWindowsのVSS(ボリューム シャドウ コピーサービス)が使われる。このため、アプリケーションやWindowsのシステムによってロックされている状態でも、ファイルをバックアップすることが可能。実行中のアプリケーションのパフォーマンスに影響を与えないよう、バックアップの負荷も調整できる。さらに「バックアップジョブを一時中断して、あとから続きを再開する」といったことも可能だ。
Windowsが起動しなくなった場合でも、作成しておりたブータブルディスクを使ってシステムを復元できる「ディザスタリカバリ」機能を利用できる。ディスクから「GENIE BACKUP プラットフォーム PRO」を起動し、2ステップの操作でシステムを完全復元することが可能だ。
バックアップメディアとして使用できるのは、ハードディスクドライブのほか、CD/DVD、USB接続のハードディスク、フラッシュメモリ、Iomega社製REVドライブ、ネットワークドライブ、FTPサーバなど。バックアップデータはZIP形式で圧縮される。パスワード付きZIP圧縮やAES暗号化も可能で、バックアップファイルからのデータ漏えいを防止できる。