Windowsが起動しない状態でも、CDブートでシステムを起動してデータを復旧させることができるデータ復元ソフト。「ファイナルデータ 特別復元版」は、誤操作やトラブルなどで消失したファイルを検索し、復元できるソフト。新バージョン「8.0」では新たにCDブートに対応。Windowsが起動しない環境でもデータを復元できるようになった。さらに、従来バージョンに比べて処理速度を大幅に向上(AOSテクノロジーズ調べでは60%の向上)させ、短時間でのデータ復元が可能になった。
ファイル復元能力は高い。誤って削除したファイルの復元はもちろん、パーティションのフォーマットや削除、FDISKなどで認識できなくなってしまったファイルも復元できる。
メールソフト内部で削除してしまったメールを個別に復元することもできる。対応するメールソフトは、Windowsメール、Outlook (97/98/2000/XP/2003/2007)、Outlook Express (4/5/6)/Mozilla Thunderbird (1.5/2.0)、Becky! Internet Mail (1/2)など。メールソフトをアンインストールし、ドライブをフォーマットしたあとでも、ファイルを検索・復元することが可能だ。「メールボックスのコンパクト化」の実行後でも復元できる。
パーティション情報が失われてしまった場合でも、ディスクスキャンによりファイルシステムを自動で解析・認識する。新バージョンでは解析エンジンの高速・高精度化が図られ、スキャン速度が従来バージョン比で60%も短縮された(AOSテクノロジーズ調べ)。フォーマット後のファイル復元可能率も高い。
ファイルシステムは、FAT12/26/32、NTFS 4.0〜6.0、CDFS、UDF 1.5/2.0に対応。NTFS圧縮ドライブや暗号化ドライブ、RAIDドライブからの復元も可能だ。不良セクタなどが原因でファイルシステムが正常に認識されない場合や、ファイルシステムの破損時などでも、独自の解析機能によりファイルを検索できる。
対象ファイルの検索には、基本的な操作がまとめられたウィザードと、上級者向けの「高度な復元」が用意されている。高度な復元では、ファイル名/セクタ/日付による検索やファイル/ディスクのダンプ表示なども行える。ウィザード、高度な復元いずれの場合でも、プレビューアでファイル内容を確認しながら、復元操作ができるようになっている。ZIP/RAR/ALZ/TAR形式のアーカイブファイルでは、内部に含まれるファイル名を復元前に一覧表示で確認することが可能。破損がひどく、ファイル名などにWindowsで扱うことができない文字が含まれてしまった場合でも、ファイル名を自動置換してくれる。
プログラム本体は、WindowsのGUIから直接実行できるEXE形式のほか、新たにCDブート形式が用意された。OSのシステムパーティションが削除された場合や、ブートに必要なシステムファイルが削除された場合でも、ファイル/パーティションの復元により、再度OSを動作可能な状態に復元できる。