Word/Excel、PDFなどの文書ファイルをJPEG画像に変換し、携帯電話にメールで送信できるようにするソフト。画質(画像の解像度)の指定やファイル容量の制限も可能で、携帯電話でも文書を閲覧できるようにしてくれる。「瞬簡メール便 ZERO」は、パソコンのディスプレイで表示されている文書ファイルを、携帯電話でも閲覧できるように画像に変換し、メールで送信できるソフト。印刷イメージをそのまま画像に変換するので、携帯電話などでもパソコンのディスプレイと同じイメージで閲覧できるのが大きな特徴。変換後の画質は「高画質(1280×960ピクセル)」「標準(960×720ピクセル)」「最小サイズ(640×480ピクセル)」から選択・指定できる。
操作の基本的な流れは、
- アプリケーションの「印刷」メニューから「瞬簡メール便 ZERO」を選択
- 「瞬簡メール便 ZERO」のウィンドウで「送信先メールアドレス」「件名」「メール本文」を設定(本文は省略可)
- 送信を実行
というもの。3ステップで完了する。メールの送信は、「瞬簡メール便 ZERO」単体で行うことも、外部のメールソフトを使って行うことも可能。簡易メーラ機能を内蔵し、送信/受信サーバ名やアカウント、認証方式などの通信条件を設定すれば、単体で送信できる。外部メールソフトを使う場合でも「メールソフトを起動して新規メールを開き、JPEG画像を添付ファイルに設定する」までの一連の操作が自動的に行われるようになっている。複数ページからなる文書はページ単位で分割し、「1ページ=1通」のメールとして送信する。送信メール数(ページ数)が指定枚数よりも多くなる場合には、警告が表示される。
変換後の画像ファイルサイズの上限を設定することも可能。50〜150Kバイトの範囲(1Kバイト単位)で設定できる。送信ファイルが設定容量をオーバーした時点で送信中止となる仕組み。携帯電話など、送信データの容量で課金されるパケット方式の場合でも、通信料を低く抑えることができる。
アドレス帳機能もある。送信先メールアドレスを新規に登録できるのはもちろん、インポート機能(vCard/テキスト形式)で他のメールソフトなどからアドレスを読み込ませることでも登録できる。一度送信したアドレスは自動的に登録され、次回以降はリストから選択できるようになる。
ページの向きやページ順を設定できるほか、元文書の複数ページ分(1/2/4/6/9/16)を1枚に割り付けるといった設定も行える。通信履歴を記録する自動ログ保存機能も備えている。