性的表現や犯罪・暴力など、刺激の強い内容を扱う、いわゆる「有害サイト」へのアクセスを制限をするフィルタリングソフト。インターネットの利用時間を制限することも可能。「i-フィルター」は、有害サイトへのアクセスをブロックし、子どもを有害な情報から守ったり、業務に関係のないアクセスを制限したりできるソフト。フィルタの強度は、利用者によって大きく5段階のレベルで設定することが可能。特定URLへのアクセス制限や、特定語句を含むWebページのブロックなど、詳細なフィルタリングを設定することもできる。ブロック結果やアクセス集計などはグラフィカルに表示され、詳しい利用状況をひと目で確認できる。新バージョン「5.0」では、従来以上にインストールや設定が簡単になったほか、掲示板への書き込みを制限する「書き込みブロック」などの機能が追加された。
「i-フィルター」では、Webブラウザに入力されたサイトのURLをデータベースと照合し、適合した場合に表示しないようにする。フィルタの強度は大きく5段階から選択できる。
- 大人向け:犯罪・暴力や不正IT技術を中心に禁止
- 高校生向け:大人向け+出会い系やSNS、誹謗・中傷、いたずらなどを禁止
- 中学生向け:高校生向け+チャットや掲示板などを禁止
- 小学生向け:中学生向け+ショッピング、ゲーム、Webメールを禁止
- 企業向け:オンライントレードなどの商品や金融取引、ギャンブルやゲーム、動画検索など、一般的に業務では不要なサイトを禁止
より詳細な設定も行える。デジタルアーツ社では、有害と認定されるサイトを「アダルト」「犯罪・暴力」「コミュニケーション」「ショッピング」「ギャンブル」などの17分野、計67カテゴリに分類。各カテゴリごとに、フィルタリングの適用/不適用を設定できるようになっている。さらに、掲示板やblogなどへの書き込みを禁止する「書き込みブロック」、インターネットショッピングやオークションなどでの購入を禁止する「購入ページブロック」といった設定が用意され、「情報の閲覧は許可するが、参加することはできない」ようにすることも可能だ。
特定のURLを設定して独自のフィルタリングリストを作成し、「i-フィルター」のフィルタリングと併用することも可能。URLを「見せて良いサイト」「見せないサイト」に登録することで、特定サイトの閲覧を許可したり、禁止したりできる。「見せて良いサイト」だけを登録して表示可能にする「ホワイトリスト」を作成することも可能だ。
そのほかにも、
- 検索サイトなどでの検索結果から、ブロック対象となるURLを非表示にする「検索結果フィルター」
- 特定の単語が含まれるWebページをブロックする「単語フィルター」
- 拡張子の設定により、特定のファイル形式のダウンロードをブロックする「ダウンロード禁止」
など、多彩なフィルタリング機能を備えている。フィルタリングには、デジタルアーツ社独自のデータベースが利用され、最新データは同社サイトからダウンロードできる。定期的に同社サイトをチェックし、自動的にデータをダウンロードしてデータベースを更新することも可能だ。パソコンを複数の利用者で使っている場合には、利用者ごとにフィルタリング強度の設定、フィルタリングの有効/無効化の切り替えを行える。利用者設定を、Windowsのユーザアカウントと連動させ、Windowsの起動と同時に利用者ごとのフィルタ設定を有効にすることも可能だ。利用者は最大6人まで登録できる。
インターネットの利用時間に制限を設ける「インターネットタイマー」機能もある。1日のインターネット制限時間を指定できるほか、曜日ごとに許可する時間を設定した詳細なスケジュールを作成することも可能だ。
利用者別のインターネット利用状況も確認できる。
- アクセス回数のカテゴリ別比率
- サイトへの「アクセス回数」のランキング
- コミュニティサイトなどへの「書き込み回数」のランキング
- 「単語検索」のランキング
- ブロックされたサイトの履歴一覧
といった項目をチェックすることが可能だ。利用状況の集計期間は日/週/月/年間から選択できる。ランキングや履歴の結果から「見せて良いサイト」「見せないサイト」に登録することも可能だ。