CDブートに対応したデータ復元ソフト。データ消失時に近い状態から復元作業を行えるようになり、復元の可能性を高めた。「完全データ復元PRO2008」は、ごみ箱から捨ててしまったファイルやWindowsのトラブルで読めなくなってしまったファイルを復元できるソフト。消去したパーティションからもファイルを復元できる。ハードディスクのほか、USBメモリなどのリムーバブルメディアからデータを復元することも可能。対応するファイルシステムは、FAT12/16/32およびNTFS。復元可能なファイル形式は約100種類。Microsoft Word/Excel文書や動画/音声ファイルなどを復元できるほか、メールを復元することも可能。「完全(データ)復元」シリーズの新バージョンで、CDブートでの復元作業が可能になった。
一般的なアプリケーションと同様、Windowsパソコンにインストールして使うこともできるが、通常は復旧したいファイルがあるドライブではなく、CDやネットワークドライブなどから起動して利用する。また、復元したファイルを保存するドライブも、復元元とは別のドライブやパーティションを指定する。
メイン画面は、オブジェクトメニュー、フォルダツリー、ファイルリストの3ペイン構成。誤操作などでファイルを削除してしまった場合は、
- 「ドライブ選択」ボタンをクリック
- 復元したいファイルがあるドライブを選択
- フォルダツリーの「削除ファイル検索結果」のファイルリストから、目的のフォルダ/ファイルを選択
- 保存先を指定して復元を実行
の4ステップで操作が完了(復元)する。ウィザード機能を使って、対話形式で操作を進めてゆくことも可能だ。ファイルリストには「名前」「サイズ」「変更された日」に加え、ファイルの「コンディション」が表示される。コンディションは「良好」「普通」「破損」「不明」などで表され、指定した状態のファイルだけを表示させることも可能。ファイルの内容を確認できる「表示」や、ファイル名による検索、指定ファイルを復元できなくする「抹消」、ファイルリストの印刷や保存などの機能も用意されている。
ファイルが見つからない場合やドライブをフォーマットしてしまった場合には、「クラスタスキャン」を実行する。パーティション自体を削除してしまったなど、ドライブ自体を認識できない場合には、物理ドライブをスキャンすることで復元が可能になる。
「2008」では、新たにCDブートに対応した。パソコンにインストールすることなく、復元作業を行うことが可能。常駐ソフトや自動アップデートの影響も受けにくく、復元に成功する可能性が高くなる。
復元できるファイル形式は、Microsoft Office文書、PDF/XML/AVI/MPEG/QuickTime/SWF/MIDI/MP3/WAV/RMなど、約100種類にも上る。専用の「Mail Viewer」を使って、メールデータを復元することも可能。Outlook/Outlook Express、Eudora、Thunderbird、Becky!に対応する。
復元したファイルは、復元元とは別のドライブやパーティションを指定して保存する。さらなる破損を防ぐため、同じドライブを復元先として指定できないようになっている。