「Radiotracker 4」は、全世界のインターネットラジオ局があらかじめ登録されたエアチェックソフト「Radiotracker」シリーズの新バージョン。登録されたラジオ局は16,000にも上る。ユーザがアーティスト名や曲名を登録するだけで、インターネットラジオで配信されている楽曲をダウンロードし、保存してくれる。MP3再生に対応したポータブルプレイヤー、iPod、携帯電話、PDAなどにデータを転送することも可能だ。通常版の「Premium」と上位版の「Platinum」があり、Platinumでは10万件以上のアーティスト/タイトルのデータベースが内蔵されているほか、検索対象をユーザがあらかじめ指定した「ウィシュリスト」に限定する機能がある。

利用するにはまず最初に、ダウンロードしたい楽曲のジャンルを指定する。ジャンルはあらかじめ77種類が登録されており、簡単に指定できる。ジャンルを指定すると、条件にマッチした楽曲を配信するラジオ局が自動的に抽出される仕組み。抽出されたラジオ局から「Radiotracker 4」が楽曲をMP3ファイルとしてダウンロードする。アーティスト名やアルバム名、各種情報などがあれば、ID3タグとして自動的に埋め込まれる。カバーアート（画像）があれば、あわせてダウンロードされる。

ラジオ局の抽出では、ジャンルのほか、楽曲の最小ビットレートや具体的なラジオ局名などを指定して絞り込み検索を行うことが可能。好みの曲でも「あまり音質がよくない曲を除外する」といったことができる。さらに、Platinum版に搭載の「ウィッシュリスト」機能を使えば、アーティストやタイトルでもダウンロードする楽曲を選択することが可能だ。

インターネットラジオだけでなく、Podcastデータのダウンロードや管理を行うことも可能（Platinumのみ）。刻々と変化する全世界のPodcast局の情報を体系的に整理・検索し、ダウンロードできる。

ダウンロードされた楽曲ファイルに加工を施す機能もある。あらかじめ指定しておけば、曲の先頭と最後にフェードイン/アウト効果を加えたり、複数の放送局間での音量を均一化したりすることも可能だ。

これは筆者だけの個人的な事情であって、もしかするといまでも、そうしたラジオを主な音源としている世代が存在するのかもしれない。ただ携帯での楽曲ダウンロードやレンタルCDの手軽さを考えると、目当てのアーティストの曲が放送されるのを待つ「放送エアチェック」というもののプレゼンスはだいぶ小さくなっているのではないだろうか。

ただ、やはり費用をかけずに気軽に聴けるソースというのも必要だろう。筆者は、もしかするとインターネットラジオが、そうした存在なのではないかと考える。音楽ソースとして考えれば、音質もFMラジオ局に迫るくらいものだし、なにより電波状況に左右されず常に一定の音質が得られる。しかも一般の放送と違い、住んでいる地域に限らず、世界中どこでも受信可能なのだ。もちろん受信できる局やジャンル、内容も段違いに豊富だ。

しかしながら、インターネットラジオも電波の放送と同じで、いつでも好きな曲を探せるわけではない。「タイミングがよくなければ、目的の曲を聴けない」というのがこれまでの常識だった。

「Radiotracker 4」は、こうしたインターネットラジオの欠点を解消する。さすがに、いつでも目的の曲をずばり見つけられるわけではないが、特に洋楽であれば、かなり希望通りのものが手に入る。世界中に散らばるネットラジオ局を、まるで膨大なミュージックデータベースのように使えるわけだ。とにかく気軽に、しかも無料で音楽を聴きたい人にとって、魅力的なソフトといえる。

次のバージョンでは、ユーザの求めているものを正確に取得することに焦点を広げました。「Radiotracker」の「ウィッシュリスト」機能がこの目的を実現し、今回のバージョンの「ミュージックファインダ」で次のレベルへと到達しました。

自動タブ補完、音量の標準化、自動/手動MP3編集などの多くの機能とともに、「Radiotracker」は高品質の音楽を得るための最も強力なソリューションとなっています。

お勧めする使い方
特定のジャンルのMP3をゲットするには、自動リッピング機能がお勧めです。特定のアーティストや曲をゲットするためには「ミュージックファインダ」が最適です。ニュースや継続的なメディアに興味がある場合は、Podcastを登録して最新のエピソードを常にチェックしましょう。

今後のバージョンアップ予定
使い勝手のよさをさらに追求するとともに、ユーザに可能な限り最高の結果をもたらすよう、「Radiotracker」と「ミュージックファインダ」のシステム全体の品質を改善し続けます。