「Lunascape4」は、“定番”高機能タブブラウザ「Lunascape」シリーズの新バージョン。IE/Geckoの二つのレンダリングエンジンを利用できるのが特徴だが、Ver.4.6.0では、セキュリティホール対策が施された最新のGeckoエンジン（Firefox 2.0.0.11相当）を搭載。そのほかにも「4」では、通常のWebページ閲覧に適したWebモードとblog閲覧向けのBlogモードが採用された（Ver.4.5.0以降）のに加え、フォーム入力保護（Ver.4.0.0以降）やポップアップ通知（Ver.4.1.0以降）などの機能が追加されている。

大きな特徴のひとつが、画面デザインをフルカスタマイズできること。初期状態でも「標準」「クラシック」「シルバー」「シンプル」「スモール」と5種類のデザインが用意され、自由に切り替えることができる。デザインスキンのダウンロードページでは数多くのスキンが公開されており、ダウンロードして適用できる。

Webブラウザとしての機能は非常に充実している。「戻る」「進む」などの各種操作をマウスの動きで実行できる「マウスジェスチャー」をはじめ、JavaScriptやActiveXの有効/無効を切り替えるセキュリティ設定、ポップアップの抑止、プロキシの切り替え、100以上の検索エンジンを使用しての検索などの機能を備えている。blogやWebメールの入力中に誤ってページを戻ったり、閉じたりしてしまった場合に入力内容を復元する「フォーム入力内容保護」機能もある。

RSSリーダとして利用することも可能。RSSリンクを「お気に入り」にドラッグ＆ドロップすれば、ブックマークが自動的に更新される仕組み。サイドバーを使って、2ペインまたは3ペインのRSSリーダと同様に使うことができる。そのほかにも、

• タブ表示部の余白を使ったティッカーやお気に入り
• RSSティッカー登録サイト、フィード登録サイトの更新情報を表示するポップアップ通知
• 機能更新情報のポップアップ通知

なかでも目についたのが「フォーム入力保護」機能だ。フォーム入力中にタブを閉じてしまうといったことはよくあり（少なくとも筆者はよくやる）、せっかく書いたものがまったく無駄になってしまう。そして泣きながら書き直すわけだが、この機能によって無駄な時間と精神的なダメージを軽減することができるはずだ。

それにしても「ブラウザにあるといいな」という機能がてんこ盛りだ。その多機能が使いにくさになっていないのはさすがといえる。しかし勝手なもので、ここまでくると、もう少しさっぱりしてもいいのではないかと、ちょっと思ってもしまう。

ここで「Lunascape」の機能を一部ご紹介します。

●マウスジェスチャ機能を標準搭載
ブラウザ操作でよく使うものを簡単にマウスの動きで操ることができます。例えば、右クリックを押しながらマウスを左に動かすと「戻る」、右で「進む」などが割り当てられ、一度利用すると、これなしではいられないほど快適になります。

●ブラウザをフルにデザインチェンジ
「Lunascape」は、世界初フルデザイン可能なタブブラウザです。公式デザインバリエーション以外に、ユーザのみなさまが作成した150種類以上の個性溢れるデザインへワンクリックで簡単に切り替えることができます。

●ダブル描画エンジン［Trident / Gecko］対応
「Lunascape」は、「Trident」「Gecko」の二大描画エンジンが搭載でき、しかもどちらに切り替えても実用的に使える世界でも大変ユニークなブラウザです。「Gecko」はJavaScriptの処理速度が速いといわれており、「Lunascape」は、セキュリティホール対策された「Gecko」の最新版にも対応しています。デファクトスタンダードであるInternet Explorerの「Trident」と「Gecko」を好みに合わせてご利用いただけます。

上記でご紹介した機能以外にも、インターネット活用をもっと便利にする多彩な機能を搭載しています。そして、その機能を使いこなすため洗練されたユーザインタフェースの提供を目指しています。好みに合わせ、さまざまなカスタマイズも可能ですので、この機会にぜひ、お試しください。