多彩な機能と使いやすさを両立させた電子メールソフト。POP3に加え、IMAP4でのメール受信も可能。「Eclair」は、マルチユーザ/マルチアカウントに対応した電子メールクライアントソフト。POP3/IMAP4での受信、SMTPでの送信、SSLでの接続に対応。日本語のほか、Unicode、簡体字・繁体字中国語、韓国語、キリル言語など、さまざまな言語のメールを送受信できる。操作性が高く、セキュリティ機能も充実している。
メイン画面は、メールソフトとしては一般的な3ペイン構成。左側にフォルダツリー、右側上部がメッセージ一覧、右側下部はメッセージビューア(プレビュー画面)となっている。インタフェースで特徴的なのは、メッセージ一覧とメッセージビューアがタブ切り替え式になっていること。複数のフォルダやメッセージを同時に開いて、切り替えながら参照できる。タブの順序を入れ替えたり、ロックしたりといった操作も可能だ。
メッセージビューアにはIEコントロールが使用されているが、HTMLメールの表示にはセキュリティ面での配慮がなされている。HTMLメールを開く際には「このメッセージを信用する」かの確認が求められる。ユーザが「信用する」を実行すれば、文書はそのまま表示されるが、それまでは「テキストのみを抽出してテキストメールのように表示」「スクリプトなどを除去してHTMLを安全なHTMLにして表示」「HTMLをそのまま表示」から、ユーザが選択した状態で表示される。メッセージビューアでは、添付画像(BMP/JPEG/GIF)などの表示や印刷も可能。さらにPDFファイルなど、IE用プラグインが用意されている文書を表示させることもできる。
送受信メッセージ中の文字列にラインマーカーで色をつけたり、選択文字列でWeb検索を行ったりすることも可能。検索エンジンにはGoogle、Yahoo! JAPANのほか、MapFan、Goo辞書などが登録されている。日本語ドメインも認識し、「http://総務省.jp/」などのURLをクリックして開くことができる。
メールの振り分けは「ホワイトリスト」「ブラックリスト」「迷惑メールの振り分け」「通常の振り分け」で、きめ細かく設定できる。さらに、開いているメッセージから振り分ける「簡単振り分け設定」により、手軽に振り分け設定を行うことも可能だ。
そのほかにも、メッセージに重要度やカラーラベルを付けた分類、メーリングリストへの投稿や入会・退会ができる「メーリングリスト専用コマンド」、メッセージやアドレス帳の暗号化保存、メッセージと設定のバックアップ/リストアなど、多彩な機能を備えている。