700以上の機種に対応した携帯電話メモリ編集ソフト。次バージョンに無償でアップデートできるライセンスも用意されている。「ケータイ・リンク14」は、携帯電話のメモリダイヤル(電話帳)、着メロ、メール、スケジュールなどをパソコンとの間で転送し、編集・管理できるソフト。MDI形式のインタフェースが採用され、複数機種のメモリ内容を並べて表示させたり、データのコピーや移動を行ったりを簡単にできる。初版公開以来10年の歴史を持つ「ケータイ・リンク」シリーズの新バージョンで、対応する携帯電話は、FOMA 905iシリーズ(NTTドコモ)、W55/W54/W53シリーズ(au)、920/820シリーズ(ソフトバンク)などの最新機種を含む700機種以上。「パーソナル・ライセンス」「スマイル・ライセンス」の2種類のライセンスが用意され、パーソナル・ライセンスであれば、次バージョン「ケータイ・リンク15」のアップデータを無償で利用できる。
「ケータイ・リンク14」で編集できるのは、携帯電話のメモリダイアルやメール、ブックマーク、スケジュール、着メロ、カメラ画像やメモなど。操作するアプリケーションはそれぞれ「電話帳」「メール帳」「ブックマーク帳」「こよみ帳」「着メロ帳」「ファイル帳」に分かれ、「スタート」メニューから個別に起動する。同種・異種にかかわらず、複数のアプリケーションを同時に起動することも可能。ツールボタンのデザインや基本的なメニュー構成はどのアプリケーションも共通で、アプリケーションごとに別々の操作を覚える必要はない。
編集画面はすべて一覧表の構成。表示させる項目や順番はユーザが自由に変更できる。例えば電話帳なら「メモリ番号と名前、電話番号だけを表示させる」ことも、「住所やメールアドレスまで含めたフル項目を表示させる」ことも可能。フォントの種類や大きさ、表示色、背景色、表示項目なども自由に設定することができ、自分なりの見やすい画面にできる。カスタマイズした表示形式は、自由な名前を付けてメニューに登録しておくことができ、編集内容に応じた最適な画面デザインを、メニューからワンタッチで選択できるようになる。
いずれのアプリケーションもMDI方式の画面デザインで、子画面内に複数のファイルを表示したり、別々の機種から読み取ったデータを並べて表示したりといったことが可能。カット&ペーストによるウィンドウ間でのデータ移動ももちろん可能で、ファイル間や携帯機種間のデータ移動も簡単に行える。
編集機能は強力。データの検索や並べ替え、絞り込みなどを利用できるほか、特定のキーを持つデータを検索する「絞込」表示機能など、一覧表形式ならではの便利な機能を利用できる。絞り込みおよび解除はツールボタンからワンタッチで呼び出せるようになっている。
着メロ編集では、楽譜と鍵盤を用いた作曲機能が充実している。また、クラシック曲を中心にして100曲以上のデータがサンプルとして用意され、携帯電話にダウンロードするだけで、すぐに利用することが可能だ。
対応する携帯電話は700機種以上。2G/3G携帯のほとんどすべての機種に対応する。データ転送方法は多彩。3G携帯のようにUSBで直結できる機種は、メーカー標準のドライバでそのまま動作する。2G携帯の場合も(他社製も含めて)USB/RS-232C変換など、さまざまな種類のケーブルに対応し、専用のケーブルを新たに買い直す必要はない。メモリカード経由でのファイル転送も行える。
キャリアや機種ごとに異なる独自機能にも対応する。例えば、NTTドコモの904iシリーズ以降で対応した「2in1」機能や、GPS搭載機向けのGPS情報などにも対応。デコメールやアレンジメールといった装飾メールにも対応する。
自動アップデート機能が搭載され、アップデート操作は簡単。メニューから自動アップデートを呼び出すだけで、新しいモジュールがダウンロードされて、更新までが行われる。現バージョン(「ケータイ・リンク14」)の間のアップデートはもちろん無料だが、パーソナル・ライセンスでは、さらに次バージョン(「ケータイ・リンク15」)へのアップデートも無料で行える。パーソナル・ライセンスとスマイル・ライセンスでは、利用できる携帯電話の台数も異なる。