「ずぼら家計簿」は、項目を絞り込むことで極力、入力の手間を省けるよう工夫された家計簿ソフト。毎日の支出を「食費」と「雑費」の大きく二つに分けて、それぞれを個別に入力してゆく。毎月発生する水道、電気、電話などの費用などは、固定費として登録しておくことで、自動的に計算される仕組み。簡単なカロリー計算や省エネルギーのための計算機能も備えている。

支出データの入力には特にフォームなどは用意されていない。メイン画面に表示される項目番号をクリックすると、フィールドが現れてデータを入力できるようになる。頻繁に入力する項目はあらかじめ「クイックデータ」として登録しておけば、ポップアップメニューから選択できる。

メイン画面では、左側に「食費」、右側に「雑費」のそれぞれの明細を入力するようになっており、一画面で各16件分のデータを入力できる。それ以上のデータを入力する場合は、ページ移動ボタンで次のページを表示させれば、前ページのデータが繰り越される。

メイン画面のほかには「ノート」とよばれる三つの画面がある。1冊めのノートでは入力したデータの一覧表示や印刷を行う。2冊めのノートでは、収入・支出の集計結果や「クイックデータ」のカスタマイズ、固定資産税や住民税などの税額の指定を行うことが可能。3冊めのノートは、シンプルなインベーダーゲームとなっている。

最初のうちはかなり戸惑うかもしれないが、「あまり細かい集計や分析はしない」と割り切ってしまえば、手軽でスピーディに使えそうだ。

作成するにあたって、多くの家計簿を拝見し、大半がExcelによるものでしたが、私のイメージするものではありませんでした。限られたお金をバランスよく使うことを目的に作成すると、このようになりました。これからお金を貯めようと思う人には、お勧めしません。ほかにも、すばらしいソフトがたくさんあります。

私一人で作成しているため、テストが十分に行きわたりません。このたび、年替わり時の不具合が見つかり、修正し再アップしました。

私の作成スタンスは、自然に、単身赴任の方々、定年退職された方々をユーザに見立てています。そのような方々にお勧めです。余談ですが、メインページの残額の影は旅行バッグです。家族に仕送りした残りの給料袋は、いつも旅行バッグの底に、隠していました。

今後バージョンアップするに当たって、このスタンスは変わらないでしょう。またプログラミングスタイルもExcelにない、自由さを生かしたいと思います。「エー？　これが家計簿なの……」と思わせるのが、一つぐらいあってもよいのではないでしょうか。