「名番（め〜ばん）Light」はタスクトレイに常駐し、メールの受信を監視するソフト。定期的にメールサーバをチェックし、受信メールの情報を収集する。集めた情報は、レポートとして別のメールアドレスへ送信することができる。送信できる処理の種類は受信メールの、

• 件数
• 件数と題名（件名）
• 件数と（送信元）アドレス
• 件数と題名とアドレス

ユーザが設定する必要があるのは、監視するメールアドレスのサーバ情報（POPサーバ/SMTPサーバ/アカウント名/パスワード/メールアドレス）と、レポート送信先のメールアドレス、メールサーバのチェック時間、通知先に何を送信するかを決める「処理の種類」。

メールサーバに受信メールがあると、タスクトレイアイコンが変化する。新規のメールを受信するたびに、指定したレポート送信先アドレスに「名番レポート」の件名でレポートメールが送信される仕組み。

もちろん、それは承知の上、というか、つまりはそういう使い方をするように作られたものではないので、主な用途としては携帯でレポートを受け取りたいとき、ということになるのだろう。パソコンから離れているときに、重要なメールの「本文はともかく、届いたかどうかだけを知りたい」といった場合に使うソフトだ。

画面構成はいたってシンプルで、設定も簡単。レポートする情報も選択することができて、使い勝手はなかなかよい。ただ、筆者の試用した範囲ではレポートで一部、題名部分が文字化けしたり欠落したりする（メールの件数と題名の数が一致しない）ケースもあった。

そこで、件名とアドレスをレポート方式で携帯電話に通知させ、通知を確認し、必要なメールがあるときのみ事務所に行って処理できるようなソフトを作ろうと考えました。当初は個人用だったのですが、思ったより便利だったので他の人にも使ってもらいたいと思い、使いやすく機能をまとめて書き直したのがこのソフトです。

開発中に苦労した点
POP通信部分や受信したメールのデコードプログラムをすべて一から自作したのですが、文字化けが多発し、思った以上の時間を費やしてしまいました。特殊なメーラを使った場合、一部デコードエラーが出ますが、普通のメーラで送られるものは大丈夫です。

ユーザにお勧めする使い方
通常、スタートアップフォルダに登録して使うのが良いでしょう。携帯通知を使わなくても、システムトレイ（時計の横）からアイコンの変化でメールの有無を監視するのに使えます。急ぎのメールを待っているときのみ、レポート通知ソフトとして起動してもよいでしょう。また、「メールを送ったけど見てくれていない」というトラブルが最近多いので、取引先などにインストールしてもらえば、メールの行き違いによるトラブルを防止するのにも役に立つと思います。

今後のバージョンアップ予定
一部メーラで送られたメールの題名などが化けることがあるようなので、その部分を改善していこうと思っています。