「LeafThrough」は、あらかじめプレビューデータを作成しておくことで、当該アプリケーションを起動させることなくファイル内容を閲覧できる“Visual検索”ソフト。本のページをめくるように、表示されるファイルの内容を実際に見ながら確認できる。対応するファイル形式は、TXT/DOC/RTF/PPT/XLS/PDF形式の文書ファイルに加え、BMP/JPEG/PNG形式の画像ファイル、XPS（XML Paper Specification）ファイル。Microsoft Office文書のプレビューデータを作成するにはOffice 2003/2007が必要（2003形式で保存する必要がある）。

プレビューデータは、メイン画面のツリーでフォルダを選択し、「プレビューデータ作成」を実行することで作成される。対象フォルダを監視し、ファイルの追加や更新が発生した際に自動でプレビューデータを作成する機能もある。

プレビューデータをクリックすると、ファイルの名前、場所（フォルダ）、サイズなどのファイル情報が表示されるとともに、ズームアップして1ページ目が拡大表示される。続けてクリックするとページがめくられ、本を開くように2ページ目と3ページ目が表示される仕組み。さらにクリックしてページを進めたり、ページを戻したりできる。

10ページ分をまとめてめくったり、一度にすべてのページをめくったり（最初または最後のページを表示）することも可能。指定した速度で自動的にページめくりを行わせることもできる。画面に表示された複数のプレビューデータのページめくりを同時に実行することも可能だ。目的のページが見つかったら、【Ctrl】キーを押しながらダブルクリックしてアプリケーションでファイルを開いたり、ファイルを右クリックして「印刷」を行ったりできる。

プレビューデータの表示サイズやページの見開き角度、ファイルの表示形式や綴じ方向（左綴じ、右綴じ）はユーザが指定することが可能。プレビュー可能ファイルだけを表示するオプションなど用意されている。

「LeafThrough」なら、「プレビューデータ自動作成」機能により、自動的にプレビューデータの更新・新規作成を行ってくれる。ファイルをクリックして「ページをめくる」感覚は実に気持ちよい。ズーム機能も使いやすく、ファイルの内容を把握するための強力な武器となる。目的のファイルが見つかったら、アプリケーションを起動してファイルを開いたり、印刷したりできる点もよく考えられている。

使い勝手がよく、ファイルの削除やリネームといったファイラとしての機能があれば、ファイル管理のすべてを「LeafThrough」で行いたいと感じたほど。対応するファイル形式がもっと増えるとよいと思う。多数のデータを持つユーザにお勧めしたい強力なビューアだ。

最初にプレビューデータを生成するという手間が必要となりますが、その後は、プレビューデータを作ったファイルの参照は快適になるものと思っています。Word、Excel、PowerPointファイルからプレビューデータを作成する場合には、それぞれのファイルに対応するOfficeのソフトがインストールされている必要がありますので、ご注意ください。

ズームアップすると、プレビューデータによる表示だけでなく、ベクトルデータによる精細な表示も行っていますので、ご確認ください。まずは、体験版で確認していただければと思います。30日間の期間限定となりますが、製品版とまったく同じ動作をします。

今後も機能アップを行い、より使いやすくしたものをアップしていきますので、ご期待ください。また、サーバ上の資料を快適に参照させる「LeafThrough Server版」も、今後リリースしていきます。

このソフトウェアは、株式会社エステンナイン京都が販売しています。企業様における一括購入や、組み込み等の案件がありましたら、株式会社エステンナイン京都にご連絡ください。案件としては、

• 図書館などでの電子書籍の閲覧検索ビューア
• CD/DVDコンテンツ用のビューア
• 社内ドキュメント検索システムにおける検索結果のビューア
• Web経由での電子書籍の閲覧検索ビューア