保存したリストを切り替えながら使用できる文字列置換ソフト。2行にまたがる文字列の置換も可能。「MultiReplace」は、置換する文字列の組み合わせをリストで指定して一括置換できるソフト。テキストファイル内の文字列を置換できるだけでなく、クリップボードの文字列を置換することも可能。他言語表記に対応し、画面の表記やメッセージを中国語、ハングル、英語に変更することもできる。Shift JISのほか、JIS/EUC/Unicode/UTF-8/UTF-7の各文字コードに対応する。
操作は簡単。置換対象ファイルの指定は、
- メイン画面上部の「ファイル名」の部分にドラッグ&ドロップ
- 「クリップボード」ボタンをクリック
のいずれかの方法で行う。あとは例えば「リンゴ/バナナ」のように、置換リストに「/」を区切りにして検索文字列と置換文字列の組み合わせを登録し、「置換」ボタンをクリックするだけでよい。指定したファイルまたはクリップボードの検索文字列を置換文字列に変換してくれる。テキストファイルの置換では、置換後の結果は元のファイル名に「(置換済)」の文字が付加されたファイル名で保存される(オリジナルファイルには手が加えられない。付加される文字列は設定により変更可能)。
検索文字列と置換文字列の組み合わせ(置換単位)は1行に1単位。置換リストに必要なだけ登録することができる。置換は、置換単位がテキスト全体を処理したあとに次行の置換単位の処理が開始されるという手順で行われるため、例えば文中に登場しない文字列を間に挟むことで、二つの文字列を丸ごと入れ替えるといったことも可能。さらに、改行で分割されて検索文字列が2行にまたがる場合でも置換することが可能だ。Tabコードも利用できる。
「/リンゴ//」のように、置換文字列を指定しない場合は文字列が削除される。検索文字列−置換文字列間の区切り文字(初期設定で「/」)は必須だが、置換単位前後の区切り文字はユーザの好みで付けても付けなくてもよい。「//」のように区切り文字を2個以上続けることで、コメント行とすることもできる。区切り文字そのものを別のものに変更することも可能だ。
置換リストはあらかじめ複数を作成し、切り替えて利用できる。よく使う置換リストを最大100組まで保持することも可能だ。