最新のデフラグエンジンを搭載し、ハードディスクの空き領域がわずかでもデフラグを実行できるようになった“定番”デフラグソフトの新バージョン。「Diskeeper」は、ハードディスク中のファイルの断片化を解消し、ディスクアクセス速度やパソコンの動作速度を改善する高機能デフラグソフト。Windowsのサービスとして組み込まれるため、ソフトを起動したりログオンしたりしていない状態でも、常にデフラグを実行できる。新バージョン「2008」では、前バージョン「2007」で実装された常駐型リアルタイムデフラグ機能に加え、ディスクの空き領域がわずかな場合でも実行できる新デフラグ機能が搭載された。利用できる機能の違いにより「Professional」のほかにも、「Pro Premier」などの複数グレードが用意されている。
「Diskeeper 2008 日本語版」では、デフラグの実行に必要な空き領域が削減された。一般的なデフラグソフトでは数十%程度の空き領域が必要だが、「Diskeeper 2008」では、空き領域がわずか1%程度でもデフラグを実行することが可能。重度の断片化状態──断片化の個数が数百万にも上るような場合──でもデフラグを行える。
デフラグエンジンは最新のものが複数搭載された。ディスク容量や用途、システムの状態などに応じて、最適な結果をもたらすエンジンが自動的に選択される仕組み。ノートパソコンなどの比較的小容量のディスクから、サーバなどに使われる大容量のディスクまで、効率的にデフラグを行える。
デフラグ処理は、Windowsのサービスとして動作する。「InvisiTasking」と呼ばれる高度なバックグラウンド処理により、フォアグラウンドのユーザ操作に影響を与えないトランスペアレントな状態で実行される。さらに「Frag Shield 2.0」機能により、重要なシステムファイルであるMFT(Master File Table)の断片化を自動的に防止し、システムの信頼性と高速性を保証する。
Windows 2000以降で搭載された「Volume Shadow Copy Service」(VSS)にも対応。「VSS対応モード」では、断片化を解消する際でもVSSの保存データを破壊することがない。
もちろん「2007」に搭載されていた、
- 頻繁に使われるファイルや特定のファイルを優先的に高速なエリアに配置し、最大80%までアクセス速度を向上させる「I-FASST2.0」
- バッテリー駆動時はバックグラウンドでのデフラグを休止し、バッテリーの消費電力を抑える「ノートパソコン向け電源管理」
- システム起動時に自動的にデフラグを行う「ブートタイムデフラグ」
- 1時間単位で細かなデフラグの可否を指定できる「スケジュール」
などの機能は「2008」でも利用できる。