高精度な変換を誇る日本語入力ソフト「ATOK」の新バージョン。プレミアム版では、Macの用語辞典を含む3種類の辞書が付属する。「ATOK 2007 for Mac プレミアム」は、“定番”日本語変換ソフト「ATOK」の最新版と三つの有用な辞書がセットになったパック。「ATOK 2007」では新たに「ハイブリッドコア」と呼ばれる変換エンジンを搭載し、さらに変換精度が向上した。Universalアプリケーションで、Intel CPU搭載のMac、PowerPC搭載のMacのいずれでもネイティブに動作する。
特徴のひとつが、充実した入力支援機能。推測変換、連想変換などで効率よく正しい候補を探し出せる。
- 推測変換:最初の数文字を入力した時点で、文脈や変換履歴をもとに変換候補を予想して候補を表示
- 連想変換:入力した語の類義語、慣用句、近い表現などを示す
- 最適候補提示:確定している前後の文節を判断して変換候補の表示順序を自動的に入れ替える
- 日付キーワード変換:「明日」「来週の木曜」といった特定の言葉から、日付への変換入力を行う
「修正学習」も特徴的な機能だ。辞書にない言葉を手作業で訂正して入力すると、その過程をもとに単語登録するかどうかを問い合わせてくれるため、単語登録の手順を大幅に簡略化できる。短縮語や省略表現、めずらしい漢字の組み合わせの人名なども手間なく単語登録することが可能だ。日本語の誤りを見つけ出す「校正支援モード」もある。文法的な誤りをツールチップで指摘し、正しい表現を提示する。校正できる項目は、
- 改まった文章で避けるべき「くだけた」表現
- 慣用句・ことわざの誤り
- 敬語の誤用/重複(二重敬語)
- 仮名遣いの間違い
- 助詞の連続
など。さらに、意味が似ていて誤りやすい「同音語」を持つ単語を変換したときには、同音語をツールチップで表示して注意を促す(例えば「同士」「同志」など)。校正支援モードの「強度」は3段階で切り替えることが可能で、用途に応じて使い分けられる。辞書に登録されている用語の種類も豊富だ。人事や経理などで使われる独特の表現に対応した「ビジネス用語」、証券取引などで使われる「株式用語」のほか、新しい商品名/固有名詞/流行語などを含む「時事用語・トレンド用語」や、主要国の州名や都市名などを含む「海外地名」などの新語も大幅に拡充されている。
駅についての詳細情報(路線名・住所など)を表示する「乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK」も搭載する。また、Web上の地図にリンクして、駅周辺の地図情報を参照する機能もある。
プレミアム版では「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK」「アスキー マック用語辞典2007 for ATOK」「明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典」の三つの辞書・辞典が付属する。文書入力をしながら英和/和英/国語辞典を確認したり、企業情報やMac情報を閲覧したりできる。なかでも「アスキー マック用語辞典2007 for ATOK」は、Macの基本用語のほか、歴代Macintosh(本体)の型番とスペック概要、代表的なソフトウェアの概要を表示する。