携帯電話のメモリに記録されたデータをパソコンに読み込んで編集できるユーティリティ。携帯電話の新機種に対応するアップデータを無料で入手できるのが特徴。「携快電話」は、豊富な機能を備えた携帯電話メモリ編集ソフト。携帯電話のメモリに記録されたアドレス帳、着信メロディ、ブックマーク、メール、待ち受け画像など、さまざまなデータをパソコンに読み出して編集できる。新バージョン「ZERO」では、対応OSが公式にサポートされている間は、バージョンアップを無料で受ることが可能。新しい携帯電話機種に対応した最新バージョンを使い続けることができる。
多彩な機能は、メイン画面に配置された大きくわかりやすいデザインのボタンやツールボタンから呼び出せるほか、「簡単!ナビ」から呼び出すこともできる。「簡単!ナビ」では、「機種変更を行う」「バックアップを行う」など、“ユーザがどんな作業をしたいのか”から機能を呼び出すことが可能で、表示されたウィザードに従って操作していくだけで、目的とする作業が簡単に行える。あわせて、聞き取りやすい音声ガイダンスも再生されるため、はじめてでもスムーズに操作することが可能だ。
メイン画面はランチャ風だが、アドレス編集、スケジュール編集、メール編集といったよく使う機能に関しては別ウィンドウを開かずにメイン画面自体が切り替わる仕組み。メロディ編集やムービー編集など、専用ウィンドウを使った方が作業しやすい機能は別ウィンドウが開かれる。
この方式は、Windows Vistaのウェルカムセンターやコントロールパネルに通じるものといえる。すべての機能が別ウィンドウで開かれるわけではないので画面が広く使える。画面デザインもWindows Vistaに合わせられており、Vista上であれば違和感なく操作できる。もちろんWindows XP上であっても使いやすい。
「携快電話ZERO」では、携帯電話で使われるほとんどのデータを管理・編集できる。扱えるデータは、
- 電話帳データ(アドレス帳)
- 電子メール
- 画像/動画/音楽
- 着信音(着信メロディなどを含む)
- テキストメモ
- スケジュール/タスク
- ブラウザのブックマーク
など(携帯電話の機種によって扱えるデータは若干異なる)。これらのデータを一括または個別に選択してパソコンに転送でき、「携快電話ZERO」上で直接編集・管理できる。地図ソフトとの連携機能もある。ゼンリンデータコムの「デジタル全国地図」の30日試用版が付属し、携帯電話で読み取ったGPSデータから、該当地点周辺の地図を表示させることができる。そのほかにも、
- Outlookの予定や仕事を携帯電話のスケジュールに変換・同期
- おサイフケータイやモバイルSuicaの履歴/残高表示(Felicaリーダが必要)
- メールアドレス変更通知の自動送信
といった機能がある。ソフト名の由来ともなっている“バージョンアップ0円”は、対応OSのWindows Vista/XPの公式サポートがなくなるまで行われるという。例えば、Windows Vista Business Editionは2017年までのサポートとなるため、2017年まではWindows Vista Business Edition用のバージョンアップを無料で受けられる仕組み。Windows XPからVistaにOSを入れ替えた場合でもライセンスは継続される。