テレビ放送などで画面に表示されるデジタル時計を模した時計ソフト。表示や操作をきめ細かくカスタマイズできるのが特徴。「TVClock」は、豊富なカスタマイズが行えるデジタル時計ソフト。テレビ放送などで使われている文字フォントを利用できる。起動すると、「9:20」のような形式でデスクトップ左上に時刻を表示する。時・分だけでなく秒を表示することも可能。ドラッグ&ドロップにより、任意の位置に時計を移動させることができる。
マウスポインタを近づけることで時計を隠したり、マウスポインタの周囲に穴を開けたりできる。これにより、時計の下に重なったウィンドウを操作することも可能になる。Windows XP/2000では透明化の指定も可能だ。
「TVClock」の特長は、曜日や時間帯ごとに時計表示を細かく指定できる点だ。例えば表示/非表示の設定では「毎週○曜日の×時△分だけ非表示」といったように、1分刻みで個別に表示するかどうかを指定できる。すなわち、
- 仕事や学校へ向かうための準備をする午前9時までは常に時刻を表示
- 9時以降は毎時0分(毎正時)に1分間だけ時刻表示し、59分間は非表示
といった、柔軟なカスタマイズも可能というわけだ。ルック&フィールをユーザ好みに変えるオプションも豊富に揃っている。時刻表示では、時・分・秒表示のON/OFFをそれぞれ指定できる。そのほか、「12/24時間表示の切り替え」「12時を0時と表示」「1桁の数値の場合前方に“0”を付加」などの設定が行える。時刻表示用のフォントは、テレビで頻繁に見受けられる3種類のものを内蔵しており、
- 興和フォント(テレビ標準)
- 協会フォント(アナログ放送)
- 7セグメント(デジタル放送)
それぞれ表示サイズを大/中/小から指定する。任意のWindowsフォントやカスタムフォントを利用することもできる。文字の色や縁取りサイズ、間隔を変えるオプションもある。時刻表示の数字が切り替わるときにアニメーションを利用できる。用意されているのは「水平回転」「垂直回転」「せり上がり」の三つで、切り替え速度をあわせて指定する。時と分、分と秒の間にある記号(:/.)を点滅させることも可能。
そのほか、「毎正時(毎時0分)に時報を鳴らす」「インターネット上のNTPサーバで時刻を合わせる」「電波時計キットを利用してコンピュータ内蔵の時刻を合わせる」といった機能もある。パソコン内蔵の時計から時刻を数時間ずらして表示する「世界時計」機能も備えている。