開発のきっかけ
大学時代に就職活動を行うにあたって、デジカメで撮った写真から証明写真を作ったのですが、既存のフリーソフトを組み合わせて作成すると、写真の比率やプリントしたあとのサイズを調整するのにとても苦労しました。それが開発のきっかけとなり、スピード証明写真のように「1枚の写真に複数の証明写真が配置されたもの」をJPEGファイルとして出力できるソフトを作ることにしました。このソフトができるまで
開発当初は、無料で利用できるDelphi Personalという開発環境を利用して「Photography Studio β」という名称で開発・配布をしていましたが、ライセンスの問題で商用利用できないという問題や、Windows Vistaへの対応の問題などがありました。また、ソフト名称からは、どんなソフトなのかわからないということもありました。そのため、そのあとリリースされたVisual Studio 2005という開発環境を利用して、「証明写真をつくろう!」という名称で移植という形の開発を行いました。その結果、Windows Vistaへの対応や、「印刷」などの有償機能を実装することが可能となりました。
ソフトウェアのコンセプト
基本的なコンセプトとしては、「証明写真をつくろう!」を利用し、デジカメで撮った写真から証明写真が複数配置されたJPEGファイルを出力して、コンビニや写真屋さんでプリントしてもらう、というものです。ただ、自宅のプリンタで印刷したいという要望が多くあったので、有償ですが「印刷」機能を追加できるような仕組みにもなっています。
開発にあたって
仕事から帰ってから遅くまで開発を行う、という日々が2週間くらい続きました。Delphi版からの移植となったため、一部削られた機能もありますが、基本的な機能はそのまま引き継ぎ、要望の多かった「印刷」や「傾き補正」などの新しい機能を盛り込んでいます。また機能的には、不必要な機能をできる限り排除し、目的を絞った機能のみを実装することで、シンプルなものに仕上げました。
有償機能について
出力したJPEGファイルをデジタルプリントサービスを利用してプリントするという使い方であれば、標準機能だけで十分可能です。また、プリンタで印刷する「印刷」、顔の傾きを修正できる「傾き補正」、2種類の証明写真サイズを配置できる「ダブルプリント」については有償ですが、機能の追加という形で利用することが可能です。当初は「印刷」機能で印刷ができないといった苦情も数件ありましたが、Ver.1.5.0で同機能の大幅な改修を行ったため、ほとんどのプリンタで印刷できるようになったと思います。印刷プレビューが表示できるか確認してから、機能を購入していただければ幸いです。
今後のバージョンアップ予定
開発する時間も限られていますので、大きなバージョンアップは予定していません。ただ、細かい機能追加やバグ修正などは随時行っていく予定です。また、利用者の意見や要望をフィードバックするようにしていますので、新しい機能がさらに増える可能性もあります。
(Takuya Murao)