リアルタイムで戦闘が進む戦略シミュレーションゲーム。移動や攻撃指示をタイミングよく出して戦闘に勝利することが目的。「Spiritual Blade」は、多数のキャラが戦闘でぶつかり合うリアルタイム進行のシミュレーションゲーム。物語の主役は、吸血鬼になってしまった義父の治療方法を探しながら、財宝探しの旅をしている姉弟。ある日二人は旅先のエアリル国で、ある事情により国の存亡にかかわる戦いに巻き込まれてしまう。
ゲームの特徴は、なんといってもリアルタイムで繰り広げられるバトル。ステージの数は約40あり、100人を超える敵・味方がリアルタイムに動き回りながら戦うことになる。戦闘では、敵に近づくと自動的に攻撃を開始するシステムを採用。プレイヤーは、パーティ全体や各キャラの移動、特定のキャラが使える「必殺技」の発動といった指示を出し、提示された勝利条件を目指して戦局を有利に進めてゆく。
ゲームモードは、敵と戦う「バトルステージ」と、行き先や編成を設定する「ワールドマップ」の二つ。基本的には二つのモードを交互に進めてゆく。ワールドマップでは、移動先を指定できるのはもちろん、装備品などのアイテムを買い揃えたり、情報を閲覧したり、パーティの編成を組んだりできる。
パーティコマンドでは、メンバーの配置を決められるほか、戦闘で指示がないときにどのような行動を取るかや、どの程度体力が減ったら回復に専念するかなどを設定できる。さらに、訓練によってキャラをレベルアップさせることも可能だ。
ゲームが進行すると主人公たちは強制的に「傭兵ギルド」に組み入れられる。ギルドに入ると、ワールドマップで魔法使いや剣士といったさまざまな傭兵を「買う」ことができるようになる。パーティの人数を増やすことで、部隊ユニットを分けて左右から敵を攻撃したり、近距離攻撃の得意な剣士部隊と遠距離攻撃の得意な弓部隊などで別行動を取らせたりなど、戦略の幅が大きく広がる。
メニューや機能などのチュートリアルは、いたるところに用意されている。どのような場面やウィンドウに対しても、こと細かにヘルプが表示されるので、初心者でも安心してプレイできる。
バトルステージでは、さまざまな敵と戦うことになる。初期のステージでは自動で行われる戦闘をぼんやりと見ているだけでもクリアできるが、ゲームが進むと敵の数も多くなり、ボーッとしていると、すぐに敵に囲まれて全滅してしまう。そこで、味方を複数の部隊に分けて敵を挟み撃ちにしたり、一部の負傷者を後方に逃がして回復させたりといった「移動による戦略」を立てる必要がある。味方の移動や必殺技の発動などの操作は、マウスで手早く行えるよう工夫されている。
戦闘では、敵の特性を考えることも重要。例えば、重装歩兵は平地では強いが、山中では若干攻撃力が下がる。ステージによっては地形に高低差がある場所もあるため、敵に囲まれにくい場所を確保しながら戦うと、より有利になる。敵味方以外の「第三勢力」が現れる場合もあり、第三勢力と敵をうまく戦わせて、味方を温存する作戦を取ることも可能だ。
ミッションの内容をよく確認することも必要だ。ミッション内容は「敵を全滅させる」といったオーソドックスなもの以外に、特定の人や物を護衛するものや、敵から逃げ切るものなどさまざま。ステージによってはひたすら逃げ回るだけでクリアできるものもある。バトル画面の右下には「時間制御ボタン」があり、戦闘の一時停止や高速化が行える。リアルタイム進行とはいえ、時間を止めれば味方の行動をじっくり考えることも可能だ。