文章を指定文字数で改行し、見やすく整形できるテキスト用ユーティリティ。改行の削除や箇条書きへの変換なども可能。「簡単!一発改行ツール」は、1行あたりの文字数をあらかじめ指定しておくことで、文章の指定位置に改行コードを挿入できるソフト。テキストエディタやメーラなどで、文章を見やすくしたい場合に利用できる。バッチ処理用の設定ツールが同梱され、複数ファイルを対象にしたバッチ処理も簡単に行える。
改行コードの挿入位置は半角桁数で指定する。例えば50を指定すると、半角50文字目(全角では25文字目)の次に改行コードが挿入され、51文字目以降が折り返される。挿入位置の指定が2バイトの全角文字の場合は、指定桁数を超えないよう全角文字の手前に改行が入る仕組み。
改行コードを削除することも可能だ。「指定位置の改行をカットする」「全ての改行をカットする」の2種類から削除方法を選択できる。「全ての改行をカットする」と「改行する」を同時に実行することも可能。文章内の改行コードがいったんすべて削除されてから、指定位置に改行コードが挿入される。
箇条書き整形機能も備えている。「改行箇所」「見出し文字」「行間(行数)」の各条件を指定して、文章を箇条書きに整形できる。例えば改行箇所が「。」、見出し文字が「・」、行間が0の場合は、
- 【整形前】
- 改行する。改行をカットする。箇条書きにする。
- 【整形後】
- 改行する。
- 改行をカットする。
- 箇条書きにする。
のように変換が行われる。「簡単!一発改行ツール」には、本体(ChangingLine.exe)のほかに、バッチ処理用の「ChangingLineBatch.exe」が同梱されている。プログラム(またはショートカット)アイコンにテキストファイルをドロップするだけで、指定位置に改行コードが入ったファイルが作成される。バッチ処理では、複数ファイルをまとめて整形することも可能だ。バッチ処理を行う場合は、あらかじめ改行の変換位置、整形後ファイルの出力先などを設定する必要がある。設定は専用の画面で簡単に行える。出力先は「デスクトップ」「元ファイルと同じ場所」「変換のたびに指定」「その他(直前に指定した場所)」から選択できる。
「ChangingLine.exe」では、テキストを直接ウィンドウに入力(ペースト)して「変換」ボタンを押すと、変換後の文章が画面に表示される。変換後の文章は、その場でテキストを編集できるほか、クリップボード経由で他のアプリケーションに貼り付けて利用することも可能だ。