ハードディスクに一切の痕跡を残さず、ファイル/フォルダを完全に抹消できるソフト。Webサイトの閲覧履歴や最近使ったファイルの履歴などを個別に消去することもできる。「ターミネータ2007 データ選択抹消」は、通常の削除方法ではディスク上に残るものも含めて、“完全に”データを消去できるソフト。(基本的に)Windows標準の「削除」ではファイル管理情報だけしか消去できないが、「ターミネータ2007 データ選択抹消」では実データも抹消し、データ復元ソフトでも復元できないようにする。ハードディスクだけでなく、メモリカードやMOといったリムーバブルメディアにも対応する。
抹消できるデータ(対象)はファイル/フォルダ、ハードディスク全体やパーティション全体に加え、
- ページファイル
- 空き領域(に残存する削除データ)
- 削除したOutlookメールメッセージ
- プライバシー(Webサイトの閲覧履歴や最近使ったファイルの履歴など)
など。メイン画面から抹消したい項目を選択すると、対象に応じた画面が表示される。例えば、ファイル/フォルダを指定して抹消する「ファイル抹消」では、エクスプローラなどからファイル/フォルダをドラッグ&ドロップしてリストに登録するだけで、簡単に抹消処理を行える。エクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューから抹消処理を実行することも可能。さらに、「ファイルの中身」「ファイル名」の両方を抹消するか、いずれか一方だけを抹消するかを選択することもできる。抹消対象にフォルダを指定した場合は、「空フォルダを残す」「サブフォルダ以下は残す」などを指定することも可能だ。
抹消方法は、安全度によって7段階から選べる。ヌル値(0)を1回だけ上書きする「レベル1」から、Gutmann方式で35回上書きし、さらにヌル値を上書きする「レベル7」まであり、用途に応じて指定できる。
設定したスケジュールにしたがって抹消処理を自動的に行う「スケジュール抹消」機能もある。抹消のタイミングは「曜日(毎日を含む)と時刻」「ログイン時」「ログアウト時」を、対象ごとに設定できる。スケジュール抹消では、「ファイル」「空き領域」「履歴」に加え、「ごみ箱」を抹消することも可能だ。
そのほか、抹消したあとのディスク状況を確認する「検証ツール」、作業日時や作業者情報を保存・印刷する「抹消レポート」などの機能を備えている。