パソコンに関するトラブルの検証・修復や、セキュリティ対策などを簡単な操作で行える統合型ユーティリティ。「ノートン・システムワークス スタンダードエディション」は、パソコンに関する不具合の解消機能とセキュリティ対策機能を持つ統合型ユーティリティ。「AntiVirus」と「SystemWorks」でドキュメントの保護、セキュリティ対策、パフォーマンスの向上などを簡単にすばやく行うことができる。
インストールすると、タスクバーに「Norton Status」ボタンが追加される。ボタンをクリックすることで、メインパネルにすばやくアクセスできる。メインパネルには、機能別に三つのタブが用意されている。
- Protection Center:パソコンの基本的なセキュリティ情報を一覧表示する
- AntiVirus:ウイルススキャン、駆除などの機能を備える
- SystemWorks:ドキュメントの保護やパフォーマンスの向上を行う機能を備える
メインパネルの左部分には「Protection Center」で診断された「パソコンのリスクの度合い」が大きなアイコンで示される。リスクが高い場合は赤く、リスクがない場合は緑色で表示され、状態がひと目でわかる。搭載された機能は多岐に渡る。「Protection Center」は、最低限必要なセキュリティ対策が行われているかどうかを一覧表示する。「ウイルス対策」や「Windowsの自動更新ON」などが有効でない場合、警告を発するようになっている。
「AntiVirus」には、ウイルス対策、セキュリティ対策の機能が集約されている。
- ウイルス/ワームの検出と駆除
- ウイルスに感染しているメールの拡散を防止
- スパイウェア/rootkitなど危険性の高いソフトを検出・駆除
などを行える。既知のウイルスはもちろん、新種のウイルスも高い確率で検出することが可能。セキュリティホールを悪用したウイルスがパソコンに侵入した場合、即座に検出・駆除できる。「SystemWorks」には、パフォーマンスの向上やデータ保護に役立つユーティリティが多数詰め込まれている。「パフォーマンスの向上」では、
- ハードディスクの断片化を解消(デフラグ)
- 不要なcookie、キャッシュ、一時ファイルを整理
- Windowsの設定/システム上で動作中のプロセスを制御
- ディスクのチェック/修復
などが可能。Webサイト閲覧後に不要なcookieやキャッシュも削除できる。削除するデータはユーザが指定できるので、「よく利用するWebサイトのcookieだけを残す」といったことも可能だ。ドキュメントの保護関連の機能としては、
- Windowsのシステムがクラッシュした場合、直前の状態に戻す
- 誤って削除したファイルの回復
- ソフトウェアのインストールの監視とアンインストール制御
などを利用できる。パソコン上のシステムやデータを常時監視し、デフォルトで自動バックアップを行う機能もある。仮にパソコンが不調になっても、すぐに不調前の状態に戻せる。「誤って削除したファイルの回復」機能により、ごみ箱から削除してしまったデータをファイル単位で復旧することも可能だ。