巨大掲示板群「2ちゃんねる」のスレッドをグラフィカルに表示する“ビジュアルブラウザ”。レスの時間間隔を計算し、スレッドの「盛り上がり度」を表示する機能もある。「Oreyon」は、「2ちゃんねる」のスレッドを読み込み、レスの流れをカラフルなチャートで表示するソフト。指定されたスレッドを読み込んで、書き込みをユーザIDごとに色分け表示する。さらに、他の書き込みへのレス(返信)をラインで結ぶことで、スレッドがどのように流れているかを“イメージ的”に表示する。
画面は、スレッドの状況をイメージ表示する「グラフィックエリア」と、レスの内容を示す「テキストエリア」の2ペイン構成。「グラフィックエリア」に表示されるのは、図形のマークとライン。「○」が一般的な書き込みを示す。名前欄に「キャップ」がある書き込みは「☆」で、トリップ付きの書き込みは「◇」で表示される。マークには、書き込み番号もあわせて表示される。
IDが表示される板の場合は、IDでマークが色分けされる。同一IDは、必ず同じ色で示される仕組み。マークのサイズは文字量に応じて(50文字単位)拡大し、輪郭は返信の量が多いほど太くなる。
ラインには「実線」と「矢印」がある。太い実線が「同じIDのユーザ」を、矢印が「レスアンカーを用いた返信(または引用)」を示す。ラインの太さや透明度は、オプションで変更することができる。
グラフィックエリアの左には、レスの集中度を示す「勢いバー」が表示される。「勢いバー」は、レスがついた時間の間隔を示すもので、スレッド平均よりも短い(=レスが集中する)ほど濃い色で表示される。勢いバーをクリックすると、選択した部分の近辺の書き込みがテキストエリアに表示される。
テキストエリアはグラフィックと連動し、任意のマークをクリックすると、該当する書き込みが表示される。このとき同じIDによる発言や、書き込みに対するレスも同一画面にまとめて表示される。テキストエリアの表示範囲は、移動(次のレスに切り替える)、拡大(次のレスを含める)することが可能。さらに、任意のレスをエリア上に追加することも可能だ。
テキストエリアの表示内容は、1行目がヘッダ部分(レス番号、名前、IDなど)、2行目以降が「書き込まれた内容」となっている。ヘッダ部分には、該当する書き込みに付いたレスの数がピリオドで表示される。エリアの背景は記号と同じ色で示されるので、同じIDによる発言はひと目で判別できる。オプションで、表示フォントを変更することも可能だ。
レス番号、返信のレスアンカー(>>)、URL、ID、トリップなどにはリンクが張られ、クリックにより、
- レス番号/レスアンカー:対象となる番号の書き込みを単独で表示する
- URL:Webブラウザでサイトを開く
- ID/トリップ:対象IDやトリップによる発言をまとめて表示する
といった操作を行える。さらに、「書き込みの表示履歴をたどる」「ワードによる検索」「スレッドの発言のランキング」などの機能もある。「スレッドの発言のランキング」では、- 同一IDの書き込み数
- 同一ハンドルネームの書き込み数
- 被レス数(発言ごとの返信の数)
- 同一IDの合計被レス数(IDごとの返信の合計)
- 即レス(返信までの時間の短さ。「分:秒」も表示される)
のランキングが、ひとつの画面にまとめて表示される。ランキング画面のレス番、ID、トリップにはリンクが張られ、クリックすることで該当の書き込みにジャンプできる。スレッドをブックマーク登録することもできる。現在選択しているスレッドを直接ブックマークリストに登録できるのはもちろん、「CocoMonar」「BathyScaphe」といった2ちゃんねるブラウザのログデータを読み込むことも可能。登録したブックマークは、あとからファイル名やURLを編集することもできる。