「fxVista」は、写真やイラストなどの画像をデスクトップの任意位置に配置できる画像ビューア。1ファイルごとに1ウィンドウが作成され、複数の画像ウィンドウを配置できる。画像ごとに表示サイズや縦横比、位置を変更することも可能。対応する画像形式はTIFF/JPEG/PNG/PICT/PDF/GIF。

特徴のひとつが、インターネット上の画像を表示する機能。URLを入力することで、Web上の画像もローカルの画像と同様に表示できる。Web上の画像は手動でリロードできるほか、定期的にリロードして更新することも可能。設定できる更新間隔は、分/時間/日単位。天気予報図やライブカメラといった頻繁に更新される画像の場合も、最新の画像を表示させることができる。

QuickTimeのエフェクトを利用して表示画像に効果を付加することも可能。そのほか、画像サイズやファイルの場所（フォルダ/URL）などの画像情報を閲覧する機能、画像の印刷機能などもある。一度開いた画像を、次回起動時に自動的に開くようにすることもできる。

QuickTimeのエフェクトでは、例えばエンボス、ブラー（ぼかし）、明るさやコントラストの調整といった多彩な効果を、画像ごとに設定することが可能。オリジナルの画像を、気分次第で任意のスタイルに加工して表示できるのはおもしろい。

一度開いた画像は、次回起動時に自動的に開くように設定できる。例えば、「fxVista」を「ログイン項目」に指定して、お気に入りの画像を好きな配置でいつでも表示させることが可能で、デスクトップピクチャのような使い方も考えられる。

簡単操作の画像ビューア──特に自由なスタイルで画像を並べられるビューアを探している人にお勧めしたい。

「fxVista」は、QuickTimeのエフェクトを利用して画像を加工することができます（が、オリジナル画像に変更を加えるのではありません）。開発当初は、拙作「Mirax」や「GlassiePad」のように透明度を変化させるエフェクトを（バージョンアップで）搭載するつもりでいました。そのほか、愉快（？）な機能も付けるはずだったのですが、挫折しています。長い間、放置状態でしたが、ベクターさんに取り上げていただいたのを機に、バージョンアップも考えていこうか……と思いはじめました。

最後に誤解のないよう申し上げますが、「fxVista」はWindows Vistaでは動作しません。Mac OS Xでのみ動作します。Ver.1.0.6aではUniversalアプリケーションになっています。