システム設定の変更、メモリの最適化、各種履歴の削除など、多数の機能が集約されたWindowsカスタマイズソフト。「Win カスタマイザー 2006」は、Windowsの動作を快適にするさまざまな機能が1本にまとめられたユーティリティ。レジストリを直接編集するようなリスクを冒すことなく、設定をカスタマイズしたり、パフォーマンスの最適化を行ったりできる。機能は「設定ファイル」「プロセスマネージャ」「特殊フォルダ」「スタートアップマネージャ」「メモリの最適化」など、計11のグループにまとめられている。
「設定ファイル」では、boot.iniやsystemi.iniなど、Windowsの基本的な設定ファイルを編集できる。
「プロセスマネージャ」は、現在実行中のプロセス(プログラム)を一覧表示し、任意のプロセスを終了させたり、実行の優先度を5段階から選べたりできるもの。優先度を高くすることで、プロセスの動作速度を高められる。
「特殊フォルダ」では、「デスクトップ」「マイドキュメント」「スタートアップ」などのフォルダが実際に使用するパスを変更できる。Internet Explorerのお気に入りやCookieを置くフォルダなどを指定することも可能だ。
「スタートアップマネージャ」では、「スタートアップ」に登録されているプログラムや、レジストリで指定されているプログラムの追加・削除・編集などを行える。
「メモリの最適化」では、メモリの使用状態をモニタしたり、メモリの解放に関する設定を行ったりできる。Windowsの起動時に指定容量のメモリを解放することも可能。タスクトレイアイコンのメニューに解放する容量(最大3パターン)を登録することもでき、すばやくメモリ解放を行える。
「ディスククリーナ」では、ハードディスク上に残っている一時ファイルやバックアップファイルなどを検索・一括削除できる。
「レジストリクリーナ」は、レジストリファイルから不要になった情報を削除し、レジストリファイルの肥大化を防げるもの。
「Windowsの拡張」では、コントロールパネルに表示するアイテムの表示/非表示を切り替えられるほか、デスクトップアイコン、エクスプローラ上でのドライブアイコンや特殊アイコンなどの表示/非表示も切り替えられる。スタートメニューに表示される項目の指定やInternet Explorerの表示カスタマイズ、Cookie情報の管理なども行える。
「Windowsの最適化」では、Windowsが使用するキャッシュのサイズや、サービスのタイムアウトまでの待機時間を指定できる。ネットワークで転送されるパケットサイズの最適化も可能。クラッシュ時に自動で再起動させるための設定もある。
「システム情報」では、CPUやメモリ、ハードディスクなど、パソコンを構成する部品の情報やWindowsのバージョンなどを確認できる。
「トラッククリーナ」は、Internet ExplorerやWindows Media Playerなどの履歴情報を削除するもの。
そのほかにも「特殊ツール」と呼ばれるものがある。特殊ツールには、
- パフォーマンスを自動的に最適化する機能
- タイマ機能で一定時間後にWindowsをシャットダウンさせる機能(スタンバイやログオフ、ハイバネーションの指定も可能)
- CD/DVDのオートラン機能を停止させたり、再生プレイヤーを指定したりできる機能
- 4面までの仮想デスクトップを生成・表示できる機能
などが含まれる。「TweakNowショートカット」という機能を使うと、アプリケーションの起動前に実行優先度を指定したり、メモリの解放を行ったりできる。