多彩な機能を提供してくれる汎用マウスドライバ。「Mighty Mouse」でも利用できる。「ステアーマウス」は、マウスボタンやホイールによる操作、カーソルの移動速度などをカスタマイズできるマウスドライバ。標準ドライバにはない豊富な機能を利用できるようになる。最大16ボタンのマウスに対応するほか、チルトホイールを持つマウスにも対応する。Apple純正の高機能マウス「Mighty Mouse」のスクロールボール操作もカスタマイズすることが可能だ。USB/Bluetoothのマウスで利用できる。
マウスボタンに割り当てられる機能は大きく分けて「クリック操作」「スクロール操作」「カーソル操作」「ショートカットキー入力」「アプリケーション切替」の5種類。
「クリック操作」では、クリック回数(シングル/ダブル/トリプル)と補助キー(【command】/【shift】/【option】/【control】)+クリックの機能を割り当てられる。例えば、コンテキストメニュー(Mac OS X標準の操作では【control】+クリック)を任意のボタンに割り当てることが可能。補助キーは、複数を組み合わせることもできる。
「スクロール操作」は、アクティブウィンドウ内で画面をスクロールする機能。倍率指定による「高速なスクロール」、連続して操作すると次第にスピードが上がる「加速スクロール」に加え、1ページ分のスクロールアップ/スクロールダウンを設定することも可能だ。
「カーソル操作」は、マウスカーソルを特定の場所へ自動的に移動させるもの。ダイアログの「デフォルト」「キャンセル」ボタンのほか、ウィンドウ操作のための「×(閉じる)」「−(Dockにしまう)」「+(ズーム)」や「サイズコントロール(右下隅)」の位置に移動させられる。カーソル操作は、マウスボタンに割り当てられるほか、ウィンドウやダイアログの表示(アクティブ化)と同時に移動するよう設定することもできる。
そのほか、起動中アプリケーションの一覧から、選択したアプリケーションをアクティブにできる「アプリケーション切替」、文字キーまたは補助キー+文字キーの入力ができる「ショートカットキー入力」(複数ショートカットキーの連続入力も可能)の操作をマウスボタンに割り当てることができる。アプリケーションの起動やファイル/フォルダをオープンする「開く」操作もマウスボタンに割り当てられる。
ホイールには、「スクロール」「カーソル」「ショートカットキー入力」を割り当てられる。一般的な上下の回転、押下(ホイールボタン)の操作のほか、ボタンを押下しながらの上下回転、さらには左右に「倒す」操作にも機能を設定できる。マウスホイールを左右に倒す操作(チルトホイール)に、左右のスクロールを割り当てるすることで、Mac OS Xでは標準でサポートされていない、「ウィンドウ上の横方向スクロール」も実行できるようになる。
マウスカーソルの動作は「加速度」「スピード」の二つの項目で設定できる。軌跡の速度(移動量)を表す「加速度」に加え、実際のカーソル移動の速さを表す「スピード」を調整することが可能で、マウスカーソルの動作をきめ細かくカスタマイズできる。
スクロールボールによる上下左右のスクロール、感圧式サイドボタンによる「スクイーズ」など、独自の機能を持つApple純正の「Mighty Mouse」にも対応する。サイドボタンには、純正ドライバでサポートするDashboardやExpose、アプリケーションの起動や切り替えだけでなく、「ショートカットキー入力」をはじめ、左右ボタンと同様の機能を割り当てられるようになっている。
Mac用ドライバのサポートがないWindows用マウスにも対応する。5ボタン/8ボタンなど、Windows環境でポピュラーなマウスボタンの拡張機能をMacで利用できる。
アプリケーションとデスクトップに共通する「デフォルト設定」のほか、アプリケーションごとの設定を行うことも可能。アプリケーション別にマウスボタンの機能を割り当てたり、カーソル速度を微調整したりなど、詳細なカスタマイズを行うことが可能だ。