ハードディスクのバックアップ/復元やパーティションの管理、ファイルシステムのチェックなどを行えるハードディスク総合管理ソフト。日常的なファイルバックアップから大容量ドライブへの換装まで、一本で幅広くカバーする。「PowerX Hard Disk Manager」は、グラフィカルな表示でハードディスクの状態を確認しながら、さまざまな作業を行えるハードディスク用ユーティリティ。データのバックアップ/復元、システムを含むパーティションまたはハードディスク全体のバックアップ/復元などを行える。タブ切り替え式のメイン画面では、ドライブ名や容量、ファイルシステムなどといったハードディスクの情報を参照できる。
基本的な機能は、ツールバーやメイン画面左側の「共通タスクバー」から利用できる。共通タスクバーからは機能別のウィザードを起動でき、さまざまな操作を実行できるようになっている。
- パーティションの基本操作
パーティションの作成、フォーマット、削除など - パーティションの高度な操作
パーティションの結合、空き領域の再配置(パーティションサイズの変更)、削除したパーティションの復元、ディスクやパーティション内データの抹消など - バックアップ/復元操作
ディスクまたはパーティションをイメージファイルとしてバックアップ - コピー操作
簡単な操作でドライブのクローンを作成する「ワンボタンコピーウィザード」など - ツール
ハードディスクのトラブル発生に備えて、ブート(起動)可能なCD/DVDやフロッピーを作成する「リカバリディスクの作成」など
バックアップ/復元操作では、バックアップ先としてローカルドライブのほか、ネットワーク上のドライブ、USB 2.0/IEEE 1394で接続された外部ハードディスク、CD-R/DVD-Rなどのリムーバブルメディアを指定することが可能。差分バックアップやバックアップのスケジュール設定も行える。ツールでは「リカバリディスクの作成」のほか、指定したCD/DVDから起動できるかどうかを検査する「ディスクのチェック」、バックアップしたディスク/パーティションのデータが破損していないかを検査する「アーカイブの整合性チェック」、バックアップデータ内のファイル/フォルダを直接参照できる「アーカイブ(イメージ)の参照」などが用意されている。
そのほかにも、ハードディスク内ファイルの断片化を解消し、本来の性能を発揮させるための最適化、NTFSのマスタファイルテーブルの最適化、ウイルスなどに侵されたマスタブートレコード(MBR)を復元できる「MBRの更新」、ディスクの表面チェックやファイルシステムのチェック、セクタの編集など、数多くの機能を備えている。