ソフトを開発しようと思った動機、背景
およそ10年前にパソコンが爆発的に普及し、私の勤務先でもパソコンを一人一台、いわゆる社内インフラが急速に整備されはじめました。みなさん、嬉々とデスクトップにショートカットを作って快適さを堪能していました。しかし、ふと気がつくと、私も含め、みなさんのデスクトップはショートカットであふれ、いざ起動したいファイルを探そうとしても、なかなか見つからず、さらに、ソフトを最大化して開いていると、「あ、デスクトップに手が届かない……」となったものです。「Kick'n Bar」を作ろうと思ったきっかけは、そこにありました。タスクトレイのアイコンならたくさん窓を開いていても手が届く! まずはデスクトップのショートカットをここから参照することはできないだろうか? そんな他愛もないことから出発しました。
開発中に苦労した点
初版を作成した10年前は、まだメモリやハードディスクは節約しながら使っていたと思います。ランチャは常駐するのが一般的なので、なるべくハード資源を消費しないように気を使いました。
およそ4年越しに、常々ダサいといわれていた設定パネルを思いきり刷新し、ページ設定機能を、柔軟に扱えるようにしました。旧バージョンでのページ設定機能は、おまけ的に付けていたこともあり、作りが雑だったので、既存ユーザのみなさまに余計な手間をかけることなく、新バージョンに移行するにはどうすればいいかという点で、設計に多少時間がかかりました。
ユーザにお勧めする使い方
まずは、デスクトップにあふれたショートカットを「Kick'n Bar」に登録して整理整頓していただきたいですね。私のパソコンのデスクトップは公私ともびっくりするくらいアイコンがありません(でも念のため、登録情報のバックアップ機能をこまめにお使いください)。あと、よく使うフォルダやソフトを個別にタスクトレイ上で閲覧・起動できる機能もありますので、気軽にお試しください。
今後のバージョンアップ予定
マニュアルがなくても利用できるように、あまり複雑な機能は追加するつもりはありません。あくまでもランチャの本道を地道に歩き、使い勝手向上に集中したいと思います。今後は、マウス派だけでなく、キーボード派のニーズにも応えていくことも視野に入れています。アイデアがあればお聞かせください。
シェアウェアとしてご購入された方々へ感謝の意を込めて
今回、新たにフリーソフトとしてバージョンアップができたのは、ご協力いただいたみなさまのおかげです。本当にありがとうございました。開発資金面のみならず、開発意欲という点でも大きな支えになりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
(国立 勝秋)