「ちょいメモ」は、コンパクトで軽量な常駐型メモソフト。操作性の高さや、Windows XPに最適化された美しいデザインが特徴。書いたメモは自動保存される。画面のスライド（アニメーション）表示などを設定できる。

使い方は簡単だ。起動直後はデスクトップの外に隠れて、見えない状態になっている。メモウィンドウを呼び出すには、【Shift】キーを押しながら、マウスポインタをデスクトップの四隅のいずれかに移動すればよい。ウィンドウが表示され、メモを入力できる状態になる。メモを書き終わったら、【Esc】キーを押すか、「隠す」ボタンをクリックすれば、再びメモウィンドウが隠れる。入力された内容は、ウィンドウが隠れるときと「ちょいメモ」が終了するときに自動保存される。

メモウィンドウのサイズは好みで変更できる。変更されたサイズや表示位置は自動的に記憶され、次回呼び出し時に再現される。初期状態では、メモウィンドウの表示位置はデスクトップ下端中央に固定されているが、設定を変更することで、どこでも好きな場所に移動させることができ、その場所をホームポジションにできる。

メモウィンドウの呼び出しが簡単でわかりやすいのもよい。あらかじめ常駐させておけば、本当に一瞬のうちにウィンドウが開くため、思いついたことなどをタイミングを逃すことなくすばやくメモできる。メモの入力後、ウィンドウを消すのも一瞬でできるため、他の作業の邪魔にならない。

しかし、ここで問題が発生するわけです。保存するにしてもファイル名はどうしようとか、どこに保存しようなど、結構悩んでしまったりします。さらに適当な名前でデスクトップに保存してしまうと、「ま、いっか」といった感じですぐに削除してしまい、あとになって削除しなければ……なんてこともよくあります。そこで、どうせだから自分好みのメモソフトを作ろうと思いました。

作成にあたり気を配ったのが機動性とデザインです。どうしたら気軽にすばやくメモをして、邪魔にならずに常駐できるかを考えました。そして考えたのが、「【Shift】＋マウスポインタを画面端へ」でメモできるようにするというユーザインタフェースでした。デザインも常駐させておきたくなるよう、ある程度見栄えのいいものにしました。

開発中に苦労した点
今回、ATL/WTLという、いままで使ったことのないGUI関連のライブラリを使ってみることにしました。それなので、ATL/WTLを勉強しながらこの「ちょいメモ」を作成したわけです。もちろん勉強しながらなので、「これをやるにはどうしたらいいんだろう」とか、手探り状態な部分も多々あったのですが、なんとか完成しました。

ユーザにお勧めする使い方
とにかく常駐させて使うことをお勧めします。まさに、そのために作ったソフトですから。ウィンドウは画面端で固定（ドッキング？）した状態と、フローティング（普通のウィンドウのように自由に移動可能）できるようにしたので、お好みで使い分けてもらえばいいかと思います。私の場合、フローティング状態で使っています。

今後のバージョンアップ予定
今回搭載していない機能で案として出ていたのが、指定の日時になると「ちょいメモ」が画面上に現れるというものなのですが、もう少し仕様を練らないと実用的ではありません。そのほか、思いついたものはメモしてバージョンアップ時に反映できたらと考えています。