プログラム/HTMLなどのソースコードを一括生成してくれるソフト。基本となるパターンとデータを登録しておけば、あとは実行するだけでデータ数に応じた長さのコードが自動的に書き出される。「代筆屋さんPRO」は、プログラム/HTMLなどのコード編集作業を大幅に簡略化する自動コーディングソフト。基本となる命令やタグをもとに、一部だけを書き換えて繰り返し記述するような作業を代行してくれる。ユーザは、(1)パターンを登録し、(2)キーワードを指定するだけでよく、「代筆屋さんPRO」が自動ですべてのコードを作成してくれる。コピー&ペーストを繰り返す単調な作業や書き換えのミスから解放され、「何件目まで作業したか」を気にする必要もなくなる。
コードを生成するための基本的な指定は「代筆パネル」で行う。「代筆パネル」は、テキストエディタ風の編集エリアと、表計算ソフトのようなセルがあるグリッドエリアからなる。ユーザは、出力されるコードの基本形となる「パターン」を編集エリアに入力し、その一部を「キーワード」に指定する。グリッドエリアにはキーワード部分に挿入されるデータを登録する。
設定後に「代筆」を実行すると、キーワード部分が実際のデータに置き換えられる。パターンに登録したコードが1行であっても、データが10件であれば10行、100件であれば100行のコードが自動的に出力される仕組み。データ件数が多くなるほど、作業効率がアップするようになっている。
ひとつのパターンで使用できるキーワードは26個。データは最大1,000件まで登録できる。複数のパターンを登録しておけば、どのパターンを適用するかを条件判断で振り分けたりすることも可能。パターンは最大20まで登録できる。パターンの順番を変更することで、コードに書き出される順序が変わってくる。
「パターンのどの文字列をキーワードにするか」は、ツールボタンのクリックだけで指定できる。キーワードの指定を解除したり、異なる文字列を同じキーワードとして認識させたりするための再定義機能もある。編集エリアでは一括インデント指定や解除、通常の文字列選択とボックス選択の切り替えなどができる。グリッドエリアでは、行や列の挿入・削除、順序の入れ替えなどが可能だ。
「代筆」で生成されたコードは「結果パネル」に出力される。その場で手作業で編集したり、文字列の検索・置換などの編集を行ったりできる。また、文字種の変換や空白の削除、桁位置揃えなどの整形も可能だ。
「代筆パネル」「結果パネル」のほかには、指定した条件にもとづいてテキストの抽出や文字列の挿入を行える「メモパネル」、オプションを設定するための「動作設定パネル」がある。「動作設定パネル」では(初期設定で)、生成されたコードが自動的にクリップボードへコピーされるようになっているが、ファイルとして自動出力させることも可能だ。
パターンやデータの設定は「プロジェクト」として保存することが可能。何度でも繰り返し利用できる。