ソフトを開発しようと思った動機、背景
仕事で何度か多数のテキストファイル(プログラムソースやShell)を同じパターンで変更する場面がありました。単純作業ですが時間がかかるし、修正漏れが発生する可能性もあります。変換ソフトを使う方法も考えましたが、単純な変換ではすべての変更に対応できないし、変換したあとの確認も必要です。結局手作業で修正しました。このような作業を楽にできないかと考えて作成したのが「TxVisualChange(ティーエックス・ビジュアルチェンジ)」です。変換のルールを作成して一括でテキストファイルを変更できます。変換のルールは「プラン」と呼んでおり、条件・置換・挿入等の単純な機能を持つ15種類以上のブロックを組み合わせて作成します。特定の個所だけを変換したり、指定した位置の行追加、行削除など修正するパターンが決まっていれば、ほとんどの変更に対応できます。さらに、実際の変換前に変換後の結果をビジュアルに確認できるように、変更前と変更後のテキストファイルを並べて表示し、変更個所を色識別で確認できるようにしました。
開発中に苦労した点
変換エンジンであるプラン作成・実行機能の基本部分は、入力支援ソフト「クリップNOTE-Pro」ですでに実装していたので手間はかからなかったのですが、変更前と変更後の変換確認画面の作成に苦労しました。
ユーザにお勧めする使い方
ソフト開発の現場ではプログラムソースや各種定義ファイル、テストデータの作成・変更が多発します。パターン化できるものなら「TxVisualChange」で大幅に手間が軽減し、間違いも減らせます。また、膨大なデータから、条件に一致する行の指定した位置の文字列を抽出して表示するような使い方も可能です。ヘルプに「プラン入門」を用意していますので、プランの作成時にご利用ください。
単純な文字列の置換だけなら、「TxVisualChangeフリー版」でも十分かもしれません。「TxVisualChange」と同様に、変換確認画面で変更個所を確認できて、安心して使えます。
(takashiOST)