パソコン内に潜伏して個人情報を流出させるスパイウェアやトロイの木馬などの不正プログラムからパソコンを守ってくれるセキュリティ対策ソフト。「Spy Sweeper」は、米国でNo.1のシェアを誇る同名スパイウェア対策ソフトの日本語版。ユーザが任意に実行できるオンデマンドスキャンとリアルタイム監視の二つの機能を備える。任意時点でのスキャン実行で、スパイウェアを駆除できるのはもちろん、タスクトレイに常駐し、スパイウェアの侵入やレジストリの書き換えなども監視できる。
オンデマンドスキャンでは、パソコン全体をスキャン対象とできるほか、エクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューから実行することで、選択中のフォルダのみを対象にすることも可能。
スパイウェアを検知した場合、「隔離する」などの処理内容を選択できる。いったん隔離したスパイウェアは完全に削除してしまうこともできるし、万が一パソコンの動作に支障が起きるようであれば、隔離したスパイウェアを復元させることもできる。隔離後一定日数が経過したスパイウェアを自動的に削除されるようにすることも可能だ。
オプションでは、スキャンするドライブの選択や、メモリ/レジストリ/Cookieなどのスキャン対象の指定、定期実行のためのスケジュール設定、常に無視するアイテムや常に隔離するアイテムなどを指定できる。
リアルタイム監視は、Web閲覧中などに侵入してくる不正プログラムをその場で検知・警告してくれる機能。「シールド」と呼ばれるリアルタイム監視機能は、さらに大きく「Internet Explorerシールド」「Windows Systemシールド」「Hostsファイルシールド」「起動プログラムシールド」「ブラウザのアドオンシールド」に分けられる。
- Internet Explorerシールド
- Webサイトがお気に入りを勝手に追加しようとすると警告するほか、IEのインターネットオプションのセキュリティ設定、デフォルトホームページなどを変更しようとするものも警告する
- Windows Systemシールド
- メモリ内のスパイウェアや自己インストールしようとするプログラム、ActiveXなどの監視、スパイウェアと関連のあるサイトとの通信、Windowsメッセンジャーなどを監視する
- Hostsファイルシールド
- Hostsファイルを悪用して他のサイトへ誘導しようとしたり、バナー広告などを表示しようとしたりする試みをブロックする
- 起動プログラムシールド
- Windowsの「スタートアップ」を勝手に書き換えてプログラムを起動しようとするのを防ぐ
- ブラウザのアドオンシールド
- ツールバーなどのアドオンプログラムがIEに組み込まれるのを監視・警告する
そのほかタスクトレイメニューからは、スキャンの実行や設定画面の呼び出し、各シールド機能のON/OFF切り替えなどの操作を行える。