4種類の暗号化方式を利用できる暗号化ソフト。ファイルの完全抹消機能も備える。「ファイナル暗号化4.0」はドラッグ&ドロップでファイルを暗号化し、他人に見られないようにするソフト。「ファイナル暗号化4.0」がインストールされていない環境で暗号化ファイルを使用することも可能で、重要なデータをUSBメモリなどのリムーバブルメディアに保存して、安全に持ち運べる。
暗号化をするには「暗号化ドライブ」を作成する。暗号化ドライブとは、暗号化したいファイル/フォルダを格納する仮想的なドライブのこと。1MB単位で、最大999,999MBまでの容量を作成できる。暗号化ドライブを作成するには、ドライブの実体(データの格納場所)となるファイル、暗号化パスワードと暗号化方式を指定する。オプションとして、暗号化情報を別ファイルに保存する「二重鍵」を指定することも可能だ。
利用できる暗号化方式は、ブローフィッシュ(Blowfish)とAES。それぞれについて128bit/256bitの強度が用意されており、計4種類から選択できるようになっている。
作成された暗号化ドライブは、通常のディスクと同様に(Windowsに)マウントできる。マウント時には、暗号化ドライブの作成時に指定したパスワード(二重鍵を指定した場合は二重鍵ファイルも)を入力する必要がある。
マウントされたドライブは、通常のドライブとしてエクスプローラなどから参照できる。ドラッグ&ドロップによるファイルのコピーやフォルダの作成など、通常のフォルダと同様に扱える。指定により、ドライブの内容を参照するだけで書き込みは行えない「編集不可」とすることも可能。さらに「一定時間使用しなければ自動的に暗号化ドライブを切り離す」といったことも可能だ。
暗号化ドライブは、Windows上からは単一のファイルとして見える。CD-R/RW、DVD-RAM、USBメモリなどのリムーバブルメディアに自由にコピーすることが可能。インストールせずに暗号化ドライブを実行できる「ファイナル暗号化モバイル」が用意されており、あわせてリムーバブルメディアにコピーしておけば、「ファイナル暗号化4.0」がインストールされていない環境でも暗号化ドライブにアクセスできるようになる。
ファイルの完全抹消機能もある。復元ソフトなどで復元できないよう、データを含めてファイルを完全に消去することが可能。暗号化前の元ファイルを残したくない場合などに利用できる。