多数のパラメータを解析し、ハードディスクの「健康状態」を診断するソフト。故障の危険性を事前に予見し、障害対策に役立てられる。「HDDlife JE」は、タスクトレイに常駐して、ハードディスクの状態を監視するソフト。一定時間ごとにチェックし、「健康状態」「性能」などをパーセンテージで表示する。ハードディスクが返すS.M.A.R.T(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)値から得られる現在の温度、回転速度、読み取り/書き込みエラー発生率、異常セクタ数など、多数の項目の値を解析。S.M.A.R.Tの生データそのままではなく、「最もよい状態を100%とした数値」で表示してくれるため、危険度を直感的に判断できる。ロシア・BinarySense社が開発したソフトの日本語版。
メイン画面にパーセント表示のバーで表示されるのは「健康状態」と「性能値」、ハードディスクの温度。バーは、正常な場合は緑、注意を要する場合は黄色、危険な場合は赤と色分けされるため、ひと目で現在の状態を把握できる。さらに「評価」として、ユーザが行うべき対策などが表示される。ハードディスクが複数台接続されている場合は、各ディスクごとに状態を確認できる。
ステータスの読み取りは、定期的に行われる。メイン画面を閉じた状態でもタスクトレイに常駐してハードディスクの温度を表示する。独自技術「AnywhereView」により、「マイコンピュータ」画面などで表示されるハードディスクアイコンにも、「HDDlife JE」による健康状態を示すアイコンが付加される。
ディスク容量の監視も行える。「HDDlife JE」では、各ハードディスクに存在するパーティションとその利用率をグラフ表示する機能があり、残容量が少なくなると警告を発するようにできる。
健康状態や性能、温度などに異常が発生した場合は、アラーム音、メッセンジャーサービスを用いたメッセージ、メール送信などの方法で通知してくれる。そのため、遠隔地にあるパソコンのハードディスク異常などもすぐに知ることができる。警告を発する温度や残容量、警告方法などは、ユーザが細かくカスタマイズできるようになっている。