ネットワーク接続されたパソコンのディスプレイを、2台目のモニタとして使うためのユーティリティ。2台目のマシンをメインマシンから操作することも可能。「MaxiVista」は、セカンドマシンのモニタをメインマシンの2台目モニタとして使い、デスクトップを拡張できるソフト。ハードウェアの増設なしに、ソフトのインストールだけでマルチモニタ環境を作れる。通常版の「Standard」のほか、「Professional」「Mirror Pro」の3種類のエディションがある(以下は主に「Professional」に関する説明)。
「MaxiVista」を利用するには、プライマリ(1台目)マシンにサーバプログラムを、セカンダリ(2台目)マシンにビューアプログラムをインストールして、両者を実行する。最大3台までの拡張(プライマリマシンを含めて4台)が可能で、「拡張スクリーンモード」では、最大7,680×1,600ピクセルのデスクトップスペースを作り出せる。
「拡張スクリーンモード」では、プライマリマシンの拡張領域をセカンダリマシンのモニタに表示する。このときの表示モードには3種類ある。拡張領域をセカンダリモニタ上でウィンドウ表示する「ウィンドウモード」、セカンダリモニタの全面に表示する「全画面モード」、設定によってセカンダリモニタ側でズーム表示を行える「画面に合わせるモード」だ。いずれの場合も、プライマリ側に表示されているウィンドウをドラッグして、セカンダリ側の拡張領域に移動できる。
モニタの位置関係は「画面のプロパティ」コントロールパネルで設定できるほか、プライマリ側から、
- セカンダリモニタの有効化/無効化
- セカンダリモニタの解像度と色数
- セカンダリモニタの画質
- セカンダリマシンのスクリーンセーバの有効化/無効化
- WiFiオプション
- プライマリとセカンダリを起動時に自動接続
- 最後に使用した解像度を記憶
といった設定を行うことが可能だ。「リモートコントロールモード」では、セカンダリマシンをプライマリ側のキーボード/マウスから操作できる。セカンダリモニタはプライマリの拡張領域ではなく、あくまでセカンダリマシンのモニタとして動作する。キーボード/マウスの操作は、フォーカスのあるモニタ(マシン)に対して有効となる。
「リモートコントロールモード」では、すべてのマシンの間でテキストクリップボードの内容を同期させられる。セカンダリマシン上でコピーしたテキストをプライマリ側のアプリケーションに貼り付けるといったことも可能だ。
「拡張スクリーンモード」と「リモートコントロールモード」の切り替えは、プライマリ側のタスクトレイメニューから行う。切り替えにホットキーを設定することもできるようになっている。
「MaxiVista」には、「Professional」のほか、スクリーン拡張機能だけを搭載した「Standard」、「Professional」の機能に加え、プライマリ側のモニタ内容をセカンダリ側にコピーして送る「デスクトップミラーリング」機能を持つ「Mirror Pro」の3種類のエディションが用意されている。