「FlashMaker 3 for Windows」は、ウィザードを搭載した簡単操作のFlash作成ソフト。アニメーション効果も、用意された豊富なアイテムから選択・適用するだけでよく、難しいスクリプトの知識などはいらない。新バージョン「3」では、変数設定による条件分岐機能が追加され、より表現力の高いFlashコンテンツを作成できるようになった。

Flashの基本的な作成手順は、

1. 背景やパーツなどの素材の配置
2. 動かしたいパーツ（オブジェクト）へのアニメーション効果の指定
3. 動きのタイミングの調整

パーツパレットには、ボタンやデザイン文字、イラストなどの素材があらかじめ用意されている。これらのほかに、ユーザが用意した既存ファイルも素材として使用できる。また、円や長方形などの図形を描画できるほか、テキストの挿入なども行える。

アニメーション効果は、大きく「登場」「移動・動作」「退場」に分類される。ユーザは、一覧表示された効果から好みのものを選択し、適用するだけでよい。オブジェクトにリンクを設定したり、変数による条件分岐を設定したりといったことも可能。URLやFlash内の別ページへのジャンプや、ゲームのような展開の作成も可能で、インタラクティブなFlashを作れる。また、オブジェクトをマウスで移動させた軌跡を記録することで、同じ動きを再現する「録画」機能も備えている。

オブジェクトには自動的にタイムラインが割り当てられるが、ユーザがタイムラインの調整を行うことももちろん可能。オブジェクト全体のタイムライン調整はもちろん、「登場」「移動・動作」「退場」といった効果ごとにも調整できる。実際の動き方はそのつど、別ウィンドウでプレビューできるようになっている。

そんなFlashの世界にいまひとつ踏み切れない人に、ぜひとも試してもらいたいのが、この「FlashMaker」だ。自慢ではないが、「Flash」と聞いただけでビビる人間の一人である筆者が簡単だと感じたのだから、誰にでもできると考えて間違いないだろうと思う。

今回のバージョンアップでは、コマごとの編集ができる「セル画モード」と、もうひとつ「変数による条件分岐設定」機能が追加され、より高度なFlashを作れるようになった。というと「変数による条件分岐」なんて難しそうと思えるかもしれないが、これは名前だけ。実際の設定は難しくない。そもそもアニメーション効果の設定もそうなのだが、難しいことが難しくなくできてしまうというのが、この「FlashMaker」というソフトなのだ。

そこで、本バージョン「FlashMaker 3」では、「変数機能」と「セル画モード」という大きな二つの機能を追加して、いままでの「FlashMaker」ではできなかった、より複雑で自由度の高いアニメーションも簡単に作成できるようになっています。いままでのバージョンを使いこなしていただいている方はもちろん、はじめて「FlashMaker」をお使いいただく方にも満足していただける作品に仕上がったと思っています。

開発に苦労した点
「変数機能」を作成するにあたり、複雑なものをどうやったら間単に設定できるようになるかということに最も時間を費やしました。「できることはシンプルだけれども、アイデア次第でいろいろなことができる」というコンセプトのもとに開発いたしました。

ユーザにお勧めする使い方
「ホームページのトップにかっこいいアニメーションを使いたい」「バナー広告をもっと目立つものにしたい」「デジカメで撮影した写真をFlashで公開したい」など、Flashの活用方法はまさにアイデア次第です。さらに、今回追加された「変数機能」を用いることで、簡単なゲームや占い、クイズなどのインタラクティブなものまで簡単に作れるようになりました。ご自身のホームページやイントラネットをより魅力的なものにするツールとして、ぜひご活用ください。