「Im Sticky」は、簡単なメモをデスクトップの任意位置に貼り付けられる付箋紙ソフト。画像を背景に使う点が特徴。あらかじめ用意されている4種類の付箋のほか、好みの画像を背景にしたオリジナル付箋を作ることもできる。

基本的な使い方は、Mac OS X付属の「スティッキーズ」と同じ。画面に付箋を貼り付けて、テキストを入力する。テキストの編集では、文字フォント/サイズ/スタイル/色の指定を1文字単位で行えるほか、テキスト文字列の左/中央/右/均等への位置揃えも可能。簡易エディタ並みの機能を備えている。

デスクトップ上の付箋は、マウスドラッグで任意の場所に移動できる。スティッキーズ同様、付箋はそれぞれ独立しており、任意の1枚だけをクリックして前面に出すことも可能だ。画像を背景とするため、付箋のサイズを変更することはできないが、付箋サイズからはみ出したテキストは、スクロールで表示できる。

あらかじめ用意された付箋は、

• Caution（警告）
• Emergency（緊急）
• Information（情報）
• Creamy

「Im Sticky」のポイントは、スティッキーズと異なり、付箋に「名前」が付いていること。スティッキーズは「色」によって付箋を分類する仕組みだが、名前を付けておくことで、より種類を明確にした付箋を作ることができるのだ。「Work」「Private」「Family」のように用途別に分類したり、あるいは家族で1台のMacを使っている場合に、各自の画像（顔や好きな色・写真など）の付箋を作り、メモや伝達事項に用いるなど、アイデア次第でいろいろな使い方が考えられる。

「Im Sticky Creator」による型紙（付箋）の作成もわかりやすい。使い勝手はシンプルで、はじめてでも戸惑うことはなかった（欲をいえば、元画像からのサイズ調整、一部分の切り取り、メモ範囲の透明度調整などはサポートしてほしいところだが）。

スティッキーズを使いこなしている人はもちろん、これから付箋紙ソフトを使ってみたい人にも、ぜひお勧めしたい一本だ。

「Im Sticky」を使っていただいて、もし気に入っていただけましたら、付箋紙の絵柄（型紙）をぜひ作成してみてください。きっとデスクトップの雰囲気が少し変わることでしょう。

今後につきましては、OSのバージョンアップなどにあわせてブラッシュアップをかけていきたいと考えています。