「スパイゼロ 2006」は、パソコン内に潜入して個人情報を漏らしたり、勝手に有害サイトへアクセスしたりするような、危険なスパイウェアを削除するためのソフト。ウイルス対策ソフトと同じように、ドライブやフォルダを指定してスキャンを行い、結果をリスト表示する。危険なものがあれば、削除できる。万が一「スパイウェアを削除したことで、システムが不安定になった」などのトラブルが発生した場合でも、復旧させることが可能。

搭載された機能は大きく分けて、スパイウェアの「スキャン/駆除」と「リアルタイム監視」、個人情報を保護するための「システムクリーナー」、駆除したスパイウェアを復元する「バックアップセンター」、実行履歴を参照できる「レポート」の五つ。

リアルタイム監視は、ファイルやフォルダ、レジストリを監視し、スパイウェアの侵入を防止する機能。以前から潜伏していたスパイウェアが活動を開始した場合や、新たにスパイウェアがインストールされそうになった場合は、ただちにその活動をブロックしてユーザに警告してくれる。

システムクリーナーを使うと、CookieやInternet Explorerのキャッシュデータ、オートコンプリートの履歴、Windows Media Playerなどの「最近使ったファイル」の履歴、ファイルやフォルダの検索履歴などの情報を削除することが可能で、個人情報が外部に漏れるのを未然に防げる。

レポートでは、過去にスパイウェアをスキャンした際の結果を参照できるほか、クリーニングの実行や設定の変更など記録したイベントログも確認できる。

システムクリーナー機能は「なるほどそういう手があったか」という感じだ。実のところインターネットのキャッシュや各種の履歴ファイルを削除するという、ありふれたといえばありふれた機能なのだが、確かにこういうところはプライバシーに関わる情報が多い部分なので、それを丸ごと削除してしまうのは、手軽で効果の高い防御方法といえるだろう。

使用上で特に注意すべき点はないが、強いて言えば、手動でスキャンを実行したときに、実際のスタートがやや遅いようだ。スキャン中の項目を示すメッセージやプログレスバーが動きはじめるまで筆者のマシンではやや時間がかかったため、最初はフリーズしてしまったのかとちょっと気を揉んだ。慌てず騒がず、少し待ってみよう。

無料のスパイウェア対策ソフトとの違いですが、専門のスタッフによる丁寧なサポートサービスと、頻繁な定義ファイルデータの提供が挙げられます。特に定義ファイルについては、週に3〜4回、1回の更新で平均100〜200個程度の新型スパイウェアに対応しておりますので、亜種が非常に多いスパイウェアを確実に捕らえて駆除することが可能です。

近ごろの新型スパイウェアは極めて悪質なため、海外サイト（アダルトなど）や素性のはっきりしないフリーソフト等を利用すると、簡単にパソコンの内部に侵入してしまいます。まだスパイウェア対策を行っていないお客さまは、ぜひ「無料体験版」をお試しください。意外なほど多くのスパイウェアが検出されるはずです。