Webサイトの訪問時に相手サーバに渡される情報(User-Agent)を匿名化することで、個人情報の悪用を防いでくれる“ネットサーフィン”用ユーティリティ。迷惑コンテンツの遮断やネット履歴の削除機能も備えている。「Steganos Internet Anonym Pro 7」は、「プロキシ(Proxy)サーバによるIPアドレスのカモフラージュ」「ブラウザ識別情報の書き換え」などによって、訪問先サイトに不要な情報を与えず、迷惑メールや架空請求などから身を守るためのネットサーフィン用ソフト。Cookieの削除やWindows XPによるマイクロソフトとの情報のやり取りの制限など、さまざまな面で個人情報の保護を図れる。
インストールすると、Internet Explorerに「Steganos Internet Anonym」のツールバーが追加される。操作は「Steganos Internet Anonym」のメイン画面からのほか、このIEツールバーからも行えるようになっている。
ソフトの中心的な機能がUser-Agentの匿名化。そのひとつが、プロキシサーバによるIPアドレスのカムフラージュだ。ユーザは、「Steganos Internet Anonym」の持つリスト中のプロキシサーバを経由して、Webサイト閲覧を行うことになる。使用するプロキシサーバを一定時間ごとに変更する「プロキシルーレット」機能を搭載。「現在、どのプロキシサーバを使用しているか」は、表示されるIPアドレスと地図で確認できる。
プロキシサーバは随時、更新できる。「サーバーのチェック」を実行すると、リストのプロキシサーバがチェックされ、使用できないサーバが削除されると同時に、新たなサーバが追加される。
「ブラウザ情報を書き換え」や「Referer情報を提供しない」という設定も可能。IPアドレスのカムフラージュと合わせ、User-Agentに含まれる情報を大幅に制限することが可能。相手先サイトにどのような情報が渡っているかは、ブラウザで確認できる。
JavaScriptやActiveXを拒否して、悪意あるコードや迷惑な装飾を排除することも可能。スクリプトではさらに「ポップアップウィンドウ」「ウィンドウを閉じる」「マウスのクリック有効化機能」「バックグラウンドで音を鳴らさない」と、細かな指定を行える。また、Windows XPによるマイクロソフトへのエラーログの送信や自動時間同期、オンライン登録、自動認証、Media Playerのデータ送信、Windows Firewall接続ログの停止など、情報の流出を防ぐ機能が用意されている。
Cookieやテンポラリファイル、履歴、入力されたパスワードなど、ネットサーフィンの痕跡を削除する機能もある。Cookieでは、有用なものを削除対象から外す指定も可能。さらにデータを抹消するシュレッダ機能も備えている。ファイル抹消の方法は、高速な「上書き」のほか、「複数回上書きを行う」、完全にデータを破棄する「Gutmann方式」が用意されている。
そのほか、暗号化された独自の「プライベートなお気に入り」を通常のお気に入りとは別に作ることが可能。「プライベートなお気に入り」にはブラウザからパスワードの入力によってアクセスできる。