部屋や建具、家具などをパズル感覚で配置してゆくだけで、住宅のイメージをシミュレートできるデザインソフト。できあがったデザインをワンタッチで3D化することが可能で、立体的なイメージで確認できる。「3Dマイホームデザイナー2005」は、住宅のイメージを3Dで表現できる住宅デザインソフト。住宅の新築・改築・リフォームを検討している人に、よりわかりやすく具体的なイメージを与えてくれる。敷地から部屋、建具、家具などのインテリア、カーポートやガーデニングといったエクステリアまで、パーツを画面上に置いてゆくことで、直感的に間取り図を作成することが可能。間取り図をもとに立体的なパースを作成し、さまざまな角度から検討を加えられる。
作図は簡単だ。基本的な作図操作は、(1)作業内容を選択し、(2)表示されたパーツを作図エリアに配置してゆくだけでよい。下絵を読み込む機能もあり、購入した土地の図面や設計図、折り込みチラシの図面などをスキャナで取り込んで、これをもとに作図することも可能だ。間取りのサンプルが豊富に用意され、延べ床面積や家族構成、玄関の向きなどの条件を指定して利用できる。
敷地をはじめ、玄関や廊下、階段、リビング、キッチン、浴室など、部屋の広さや形は自由に変えられる。回転させることもできるので、思い通りの間取りを作ることが可能だ。あらかじめ建蔽率や容積率を設定しておけば、作成した間取りが建蔽率/容積率を超えていないかをチェックしながら作業を進められる。
パーツは、扉や窓などの建具やキッチン、バスなどの住宅設備、ソファやダイニングテーブルなどの家具、さらにはエクステリア類までが数多く用意されている。「この家具を入れるためには、どれくらいの広さの部屋が必要か」といったことも一目瞭然だ。これらのパーツは、実際に市販されている製品がイラスト化されたもので、製品に関する情報も得られるようになっている。
作成した間取りは、ワンタッチで3D化できる。できあがったパースをぐるりと1周させたり、自在に回転させたりして、あらゆる角度から建物の様子を確認することが可能だ。同様に、フロアごとの間取りも3Dで確認できるほか、実際に家の中を歩くようなウォークスルー映像を見ることもできる。外観には背景画像を設定することができ、実際の敷地の写真を背景にすることも可能だ。さらに、1周させた映像をAVIファイルに出力することもできる。
間取り図、3D画像ともに印刷することが可能。作成したファイルは、圧縮してメールに添付できるので、業者との打ち合わせも簡単に行える。また、できあがった間取りが合理的なものかを診断する「間取り診断」や「収納スペース診断」、単位面積あたりの単価から建築費の概算を算出するといった機能を備えている。