ウィザードを搭載し、複雑なルールも簡単に設定できる同期・バックアップソフト。USBメモリなどの挿入イベントを実行開始のトリガにすることも可能。「ばっちり同期」は、指定した二つのフォルダ間でのデータ同期を行うためのソフト。
- フォルダ1 ⇒ フォルダ2
- フォルダ2 ⇒ フォルダ1
- フォルダ1 ⇔ フォルダ2
の単方向または双方向の同期を実行できる。同期処理の設定は、ウィザード形式でステップを踏みながら行えるようになっており、わかりやすい。同期実行時にファイルの暗号化や圧縮を行うことも可能。実行前のプレビュー、フィルタリング、スケジュール実行などにも対応する。同期対象に指定できるのは、ローカルマシン内の二つのフォルダだけでなく、ネットワークドライブやUSBメモリなどにも対応する。対象にFTPサーバを指定して、ローカル−サーバ間で同期させることも可能。Webサイトの更新・管理も「ばっちり同期」で行える。
ウィザードは、
- 全般:同期の方向やフィルタパターンで対象(または除外対象)を指定
- 排除:具体的なファイル/フォルダで除外対象を指定
- 削除:同期時にファイル削除が実行される場合の処理内容を指定
- 名前の変更:同期時にファイル名変更を行う場合に指定
- 自動:スケジュールなどを指定
- バックアップ:バックアップを行う場合に指定
- 履歴:操作履歴の記録を行うかどうかなどを指定
のステップで設定してゆける。フィルタパターンには、あらかじめ「C++ソース」「ピクチャ」「圧縮」などが多数登録されており、選択するだけで、対象(または除外対象)を絞り込める。3種類のワイルドカードを使って、ユーザがパターンを作成することも可能だ。また、「指定フォルダ内にあるサブフォルダやファイルを対象から除外する」「指定時刻以降に変化のあったファイルだけを同期対象にする」といった設定も可能だ。「名前の変更」では、ファイル名の重複を避けるため、同期処理と同時にリネームを実行できる。リネームルールにはワイルドカードが使えるほか、親フォルダ名/元ファイル名/元拡張子や日付/時刻を新たなファイル名に付加できるようになっている。
「自動」では、同期処理を自動的に実行するスケジュールを設定できる。日時指定、毎日、毎週(曜日指定)、毎月の決まった時刻に処理を自動実行させられる。「ばっちり同期」の起動と同時に処理を開始させたり、ネットワークドライブの接続やUSBメモリなどの挿入イベントをトリガーにして同期を実行させたりもできる。
そのほか、同期時に更新したファイルのバックアップ、履歴保存などの機能がある。