簡単な操作で、美しくわかりやすい地図を作成できるソフト。豊富な地図部品と、多彩な作図・描画機能を備えている。「地図くりえーたー2」は、道路や建物、標識などの地図部品を“画面に置いていく”感覚で地図を作成できるソフト。道路幅の選択や色の指定はもちろん、鉄道のJR/私鉄/地下鉄の区別なども可能。さらに、レイヤにも対応し、写真などを下絵に地図を描いたり、立体交差を表現したりすることもできる。
作図は非常に簡単だ。道路や鉄道など、地図の基本となる部分をマウスなどで描き、その上に必要に応じて文字や標識、建物などの部品を置いていくだけでよい。道路や鉄道、川の描画パターンには「直線」「連続直線」「滑らかな曲線」「カーブ」の4種類が用意されている。特に「滑らかな曲線」では、直線での指定を曲線に変換してくれるので、複雑な曲がり道も思い通りに描画することが可能だ。
道路などの太さは5種類から選択できる。道路にセンターラインを入れたり、片側2車線を表現したりすることも可能。色も自由に設定できるので、一般道路と高速道路を区別したり、目的地までの順路を色分けして示したりすることもできる。また、鉄道ではJR/私鉄/地下鉄の形状を区別したり、駅名入りの鉄道駅を作ったりする機能もある。
用意されている部品は300種類以上。橋や横断歩道、歩道橋、各種道路標識などに加え、目印になりやすいコンビニや公園、学校などの建物が揃う。スタンプを押すような感じで地図上に配置してゆくだけでよい。部品に手を入れたり、自分で描画して追加したりといったことも可能だ。
描画機能も充実している。直線や矢印付き直線のほか、円、楕円、円弧、四角形、多角形、滑らか多角形、寸法線、さらに曲線の描画が可能。四角形などの塗りつぶしも、もちろんできる。曲線ではスプライン曲線とベジェ曲線、フリー曲線の3種類のモードを利用できる。さらに、16層のレイヤに対応するなど、本格的なペイント/ドローソフトに匹敵する機能を備えている。
そのほかにも、道路を影付きにしたり、全体を白黒表示にしたりといった処理をワンタッチで行うことが可能。画像の読み込み/貼り付けや縮尺図を作成する機能、道程(距離)や徒歩/車での到達時間を測定する機能などもある。
作成した地図は、紙への印刷はもちろん、独自のC_Z形式のファイルに保存することが可能。BMP/JPEG/GIF/PNG/EMF形式の画像ファイルへの出力機能もある。