「Print Screen Manager」は、コンパクトなウィンドウサイズと、誰にでも簡単に操作できることが特徴の画面キャプチャソフト。フルスクリーンまたはアクティブウィンドウをキャプチャ（取り込み）し、画面/ファイル/プリンタのいずれかに出力できる。ファイル保存はBMP/JPEGの各形式に対応。ファイル保存時にFTP接続したホストを利用することも可能だ。

メイン画面は、ボタンアイコンが四つだけの非常にコンパクトなもの。キャプチャを実行するための「Print Screen」ボタンのほか、キャプチャ対象と出力先の設定ボタン、さらにメニューを表示するためのボタンが並ぶ。キャプチャを実行するには、（1）キャプチャ対象と出力先を設定して、（2）「Print Screen」ボタンをクリックするだけでよい。「Print Screen」ボタンのクリックの代わりに、キーボードの【Print Screen】キーを押してもキャプチャを実行することが可能で、対象/出力先が決まっていれば、ワンクリック/ワンキーで画面キャプチャを行える。

キャプチャ対象/出力先の変更も簡単。それぞれのボタンをクリックすることで、対象であれば、フルスクリーンとアクティブウィンドウがトグルで切り替わる。出力先も同様に画面→ファイル→プリンタ→……と順番に切り替わってゆく。しかも、ボタンアイコンの表示が対象/出力先に応じて変わるため、「いま何をキャプチャしようとしているのか」「どこに出力するのか」といったことがひと目でわかるようになっている。

対象/出力先の設定は、メニュー画面を開いて行うことも可能。また、メニューからはオプションを利用することも可能で、出力先にプリンタを選択した際の「使用するプリンタ」や、ファイル保存する際の形式（BMP/JPEG）、JPEG保存を選択した場合の画質などを設定できる。ファイル保存時には、保存先としてFTP接続したホストを選択することも可能。保存時にFTPのログイン画面が表示され、ログイン後、ホストにファイル保存される。

「Print Screen Manager」は、ボタンひとつで現在の画面イメージを取り込んでくれるキャプチャソフトだ。キャプチャした画像は画面上で確認したり、ファイル保存したりできるほか、直接印刷したり、FTPサーバに転送したりといったことも可能。筆者のようにソフトの説明を書く場合はもちろん、トラブル処理のときにもこういうソフトがあると便利だ。電話でパソコンのトラブル内容を聞いても状況がわかりにくいケースがあるが、こういうときに画面イメージを送ってもらえると内容がつかみやすくなる。また、作業内容を印刷してレポートと一緒に保存してもらうとか、FTPで共用エリアにアップロードしてもらうとかといった使い方も考えられる。

もちろんプライベートな用途でも連絡先をメモする代わりにプリントしたり、ちょっと人に見せたいページの内容を取っておいたりするのに便利そうだ。パソコンに慣れた人なら個別の印刷機能を使えばすむことだが、家族に頼むようなときはこうしたソフトの出番かもしれない。

機能はシンプルだが、ちょっとした工夫でさまざまな用途がありそうだし、なによりユーザのスキルを選ばないのがうれしいところだ。

操作は【Print Screen】キーを押す一般的な方法のほかに、画面上の「Print Screen」ボタンをクリックしてハードコピーを取れるようにしています。また、ハードコピーの出力先には、プリンタ、ファイル、画面の3種類から選択できるようになっていますが、その状態表示は通常の文字による表現以外にアイコンによる表現を取り入れ、そのアイコンのクリックにて切り替えを可能にしています。直感で操作できるのではないかと思い、このユーザインタフェースとしました。

また、印刷時のプリンタ指定やファイル保存時のイメージ種類/サイズ指定は、オプションメニューとし、初期設定時は表示されないようにすることで、はじめて使用される方でも、ハードコピーの出力先を指定する操作のみに専念できるようになっています。

メインで使用することの少ないソフトウェアですので、画面上に常駐しても邪魔にならないように、タイトル部分のみの非常に小さなサイズにできるようにしました。よろしければ、お試しください。