あらかじめ登録済みの顔文字や定型句、クリップボード履歴などをすばやく貼り付けられるテキスト入力支援ソフト。強力なマクロやオプションパッドなど、多彩な機能を備えている。「FaceStick」は、非常にコンパクトなウィンドウに数多くの機能が盛り込まれたテキスト入力支援ソフト。メイン画面はタイトルバー風の細長い“スティック”状で、ユーザは、画面に配置された「履歴」「顔文字」などのボタンから目的の機能を選択して利用する。
利用できるテキスト入力支援機能は、大きく分けて「履歴」「顔文字」「定型」「記号」「URL」「macro(マクロ)」の6種類。メイン画面に配置されたボタンから各機能を利用できる。ソフトの中心である「顔文字」には、あらかじめ900種類以上ものアイテムが登録済み。頻繁に利用する顔文字は、開いたメニューから直接、貼り込めるほか、「よく使う」「あまり使わない」に分類されたサブメニュー以下は、さらに「ありがと〜」「挨拶」などの項目に分類され、選択して貼り込める。
アイテムは、ユーザが新規に登録したり、既存のものを編集したりすることももちろん可能。「FaceStick」では、1アイテムが1テキストファイルになっており、ファイル名がメニューに表示項目名に、内容がアイテムの内容になる。サブメニューの構造も指定フォルダ内の構造そのままで、ユーザが簡単にアイテムの編集を行えることが大きな特徴。アイテムの編集は、「顔文字」だけでなく、すべての機能で同様に行える。
「定型」には、季節の挨拶が月ごとに登録済みで、すぐに利用できるほか、氏名や住所、電話番号などの項目が用意され、ユーザが編集することで利用できる。「記号」には、三角や星などの記号、さらには飾り線が登録されている。「URL」には、Googleなどの検索エンジンサイトやVectorなどのダウンロードサイトのリンクが登録済みで、すぐにアクセスできるようになっている。リンクの追加は、インターネットショートカットを所定のフォルダにコピーするだけでよい。
強力なマクロ機能を備え、さまざまなテキスト整形・変換などを行えることも特徴のひとつ。選択範囲のテキストの半角⇔全角/大文字⇔小文字/ひらがな⇔カタカナなどはもちろん、現在日時を指定の書式で挿入したり、選択範囲の文字列を指定検索エンジンで検索したりといったことが可能。選択範囲文字列のキーワードを指定文字列に置換する機能もある。キーワードはいくつでも設定できる。
「履歴」は、二段がまえでクリップボード履歴を保持し、再利用できるようにしてくれる機能。ストックされたクリップボード履歴が一定数に達すると、「古い履歴」フォルダに移動する。
そのほかにも「数値入力パッド」「カーソル移動パッド」などのコンパクトなウィンドウから、マウス操作でキーボード入力などを行える「オプションパッド」機能、マウスポインタを指定位置に移動することで、あらかじめ設定したメニューを表示する「マウス監視モード」機能、外見を簡単に変更できる「テーマ」機能など、多彩な機能が用意されている。メニュー表示用のホットキーなどももちろん設定することが可能だ。