音楽CDやMP3データの再生から、携帯MP3プレイヤーとの連携、ラベル印刷などまで、多彩な機能を持ち、パソコンで音楽データを総合的に管理できるソフト。「MUSICMATCH MP3 Jukebox」は、音楽CDのMP3ファイルへの変換をはじめ、MP3ファイルの管理、CD-Rのライティングなど、“音楽を楽しむ”ためのさまざまな機能が搭載された統合型MP3変換&作成ソフト。MP3/mp3PRO/WMA/WAV各形式のファイルの再生・変換を行える(WMAは別途、プラグインが必要)。新バージョンの「9」では、インタフェースが一新され、さらに使いやすくなったほか、従来プラグインが必要だった携帯MP3プレイヤーへの転送を直接行えるようになるなどの機能強化が図られた。
「MUSICMATCH MP3 Jukebox 9」では、パソコン内の音楽ファイルを「ライブラリ」というリストで管理する。ライブラリでは、アーティスト名やアルバム名などのグループごとにリストを並べかえることができ、そこからすぐに再生できる。ライブラリからプレイリストに曲を登録することで、オリジナルのプレイリストも簡単に作成できる。
曲(トラック)の情報は、アーティスト名やアルバム名といった基本的なものに加え、歌詞やライナーノート、アーティストのバイオグラフィ、テンポや曲調などまで登録できる詳細なもの。アルバムジャケットの画像も登録できる。ユーザ登録を行うと、ファイル名をもとにタグを編集したり、タグ情報をインターネット経由で検索して取り込んだりといった機能も利用できるようになる。ライブラリのリストは、これらのトラック情報をもとに並べ替えられるので、アルバム単位での表示だけでなく、同じアーティストの曲をまとめたり、スローテンポの曲ばかり集めたりといったことも簡単に行える。
ライブラリで選択したファイルは、それだけを再生したり、プレイリストに登録して再生したりできる。また、「AutoDJ」という機能を使うと、ライブラリの中から指定した条件に合う曲だけを選び出して再生させることも可能だ。AutoDJでは、アーティスト別やジャンル別などの条件を組み合わせて、それに合致する曲をプレイリストに登録してくれる。
CDやパソコン内の音楽ファイル以外にも、インターネット放送局のプログラムを再生したり、再生中の曲やアーティストに関する情報を表示したりといった機能がある。また、オンデマンドでアルバムを試聴したり、オンラインショップで曲を購入したりといった機能も用意されている(が、これらは現在のところ、北米在住者のみが利用できる)。
ライブラリ上のデータからは、簡単な操作でCD-Rを作成できるほか、携帯MP3プレイヤーなどへの転送やデータの同期ができる。また、音楽CDからデータを取り込んで保存したり、ライン入力の信号を録音したりすることも可能だ。
印刷機能も豊富で、ライブラリやプレイリストのほか、CDラベルやCDケース内のカバーなども作れる。ライブラリの印刷は一覧のほかに、名刺風やチケット風などにすることも可能だ。
そのほか、データ形式の変換も可能。音楽再生中に好みの画像を連続して表示するスライドショウ、音楽CDをセットしたときにインターネットからそのディスクの情報を取得する機能などがある。スキンによる外観の変更も可能だ。