イメージスキャナで読み込んだ名刺を、画像と文字認識したテキストで管理できるソフト。会社名や役職、氏名といった情報が自動的に分類されることで、名刺管理の効率が劇的に向上する。「スキャナde!!名刺整理」は、スキャナで名刺を読み込んで情報をOCRでテキスト化し、出力されたテキストと名刺画像とで管理する“名刺活用ソフト”。大きな特徴は、高い文字認識精度。日本語と英語に対応し、言語の自動判定も可能だ。名刺のスキャンには一般的なフラットベッドスキャナを利用できるほか、専用のカラースキャナ/連続カラースキャナが付属するセットも用意されている。連続カラースキャナを使用した場合は、約30枚の連続スキャンが可能だ。
名刺情報は、テキスト化されると同時に「会社名」「氏名」「部署」「役職」「電話番号」「メールアドレス」「URL」などが自動で判定・分類される。名刺のレイアウトによって正しく判定できなかった場合は、項目ごとに正しい場所を指定することで、再認識させることもできる。もちろんユーザが手動で再入力を行うことも可能だ。
名刺を管理するメイン画面は、名刺ホルダー風のインタフェースで、実際の名刺ホルダーと同様の感覚で操作できる。名刺画像の上にマウスポインタを当てると拡大表示したり、名刺の内容を画面下部に表示したりといった機能もある。
名刺は、フォルダで分類・管理できる。読み込んだ名刺をどのフォルダに置くかを個別に指定できるのはもちろん、あらかじめ条件を設定して、読み込みと同時に自動で振り分けを実行することも可能だ。
画面の表示形式は、名刺画像を名刺ホルダーのように表示する「名刺形式」表示のほかにも、表計算風の「テキスト表示」や、その人に会ったり電話をかけたりというスケジュールを記録できる「コンタクト履歴表示」を利用できる。名刺には「重要人物」「本日訪問」などといったカラータグ、「緊急」「年賀」といったスタンプ、さらに顔の特徴を表すマークを付けることができる。
名刺情報を検索・置換したり、氏名や社名、住所などをキーにして並べ替えを行ったりすることも可能。名刺情報をもとに、他のアプリケーションとの連携も図れる。例えば、「選択した人宛にメールを送信」できるのをはじめ、「会社のホームページを開く」「地図ソフトと連携して会社の所在地の地図を見る」「経路探索ソフトと連携して会社までの経路を調べる」といったことをワンタッチで行える。
印刷では、名刺画像を並べて印刷する「名刺印刷」とテキスト情報を一覧印刷する「テキストの印刷」の2モードがある。システム手帳専用用紙への印刷も簡単にできる。また、名刺のQRコード出力や、名刺帳データのOutlook/Outlook Express/InterConnect/Excel、さらにはCSVファイルへの出力も可能だ。