メモリダイヤル、着信メロディ、メールなどをパソコンとの間で転送・編集・管理できる携帯電話メモリ編集ソフト。2バージョン期間内は無償でアップデートできる、ユニークなライセンス形態が特徴。「ケータイ・リンク9」は、「電話帳」や「着メロ帳」などの多彩な機能をひとつの親ウィンドウの中で利用できるMDI形式の携帯電話メモリ編集ソフト。編集する項目ごとに個別のプログラムが使われるソフトに比べるとシンプルな印象だが、機能切り換えのたびにタスクバーでアイコンを選ぶ必要がなく、使いやすい。
編集できる項目は「電話帳(住所)」「着メロ帳」「メール帳」に加え、Webの「ブックマーク帳」、カメラで撮影された画像やメモなどの各種「ファイル帳」の五つ。いずれも表形式の画面でデータを一覧できる。また、どの画面でも操作性が統一されている。
表示する項目や、項目の順番は設定で自由に変更することが可能。例えば、電話帳であれば、メモリ番号と名前、電話番号だけを表示するといったシンプルな形式から、住所やメールアドレスまで含めたフル項目を表示する、幅広いカスタマイズを行える。画面に表示されるフォントの種類や大きさ、表示色、背景色、表示項目なども自由に設定できるので、自分なりの見やすい画面を作成できる。
カスタマイズした表示形式は、自由な名前をつけて何通りでもメニューに登録しておくことが可能。これにより、編集内容に応じた最適な画面デザインを、メニューからワンタッチで選択できるようになる。データの検索機能や並べ替え、絞り込み機能なども充実しており、データ編集機能は強力だ。
携帯電話との転送は、ケーブル接続に対応する。使用するケーブルは、「ケータイ・リンク」専用ケーブルのほか、他の携帯電話で使われるRS-232Cケーブル、USB−シリアル変換ケーブルなどに対応する。FOMAの場合は、DoCoMo純正のUSBケーブル(とドライバ)を使って転送することも可能だ。
ユニークな機能として、携帯電話に設定した暗証番号(パスワード)を忘れてしまったときのために、ソフト側でパスワードを探し出す、というものがある(ただし、対応する携帯電話が限られる)。
対応機種は幅広く、現在使われているほとんどの機種に対応する。さらに、本バージョン「ケータイ・リンク9」と、次のバージョン「ケータイ・リンク10」の2バージョンの間は無料でアップデートできる。最新機種であるFOMA 901iシリーズはもちろん、今後登場する携帯電話にもオンラインバージョンアップで対応できる。