ソフトを開発しようと思った動機、背景
出発点は、拙作「コピット!(Copit!)」です。「コピット!(Copit!)」もメニューやリストビュー、ツリービューなどの文字列を取得できますが、対象ウィンドウから取得できる限りの文字データを取得し、シンプルなテキスト形式で列挙表示することを旨としているため、データ量の多いデータ・レコード型コントロールについては制限的表示にせざるを得ない事情がありました。しかしユーザの方から「メニュー全体を表示してほしい」「リストビュー等を一定のフォーマットで保存できるようにしてほしい」という強い要望があり、それに応えて生まれたのが「CopitX」です。
メニュー、リストビューなどのデータ・レコード型コントロールを一定のフォーマットで保存するには「CopitX」、ダイアログやエラーメッセージ等のコピーには「コピット!(Copit!)」と、使い分けていただければ幸いです。
ユーザにお勧めする使い方
「CopitX」の自慢はデータをさまざまなフォーマットに編集・整形できる点で、CSV/XML/HTML/(Plain)TEXTの四つのフォーマットに対応しています。CSVもXMLもHTMLもよくわからない、という人は(Plain)TEXT形式で試してみてください。
データを保存する前に細かな編集ができるのも、このソフトの強みです。例えばリストビューには、ヘッダ名がきちんと設定されていないものがあります。このような場合、「CopitX」のデータ・フィールド編集ダイアログで任意のフィールド名を付けて保存することが可能です。メールソフトの受信・送信メール一覧のようにフィールド配列がアイコン用に使われ、文字列データが空欄のものがありますが、これはチェックを外して保存データから削除することができます。
メニューやツリービューのようなツリー構造のデータも、文字列データに還元すると単なる1次元配列になってしまいますが、「CopitX」にはノードレベルや親ノードを参照する機能があり、ツリー構造の情報を保持する形でデータを保存します。
今後のバージョンアップ予定
「CopitX」の強みは、そのカスタマイズ性にありますが、まだ開発をはじめて日が浅いため、十分でないところもあります。「こんな機能を取り入れてほしい」というご要望があれば、今後のバージョンアップの参考としますので、どしどしお寄せください。
(梅村 博一)