マウスポインタの自動移動、ポインタ位置にあるウィンドウのアクティブ化をはじめ、さまざまなマウス操作を支援してくれるユーティリティ。「MMove for WIN32」は、ユーザが望む位置にマウスポインタをすばやく移動してくれる操作支援ユーティリティ。豊富な設定項目があり、動作を詳細に調整することができる。ユーザがクリックした位置を覚えて、次回から同じ位置に移動する学習機能もある。
標準設定では、アクティブウィンドウのタイトルバーや、「デフォルト」「OK」などのボタンにマウスポインタを自動的に移動させる。ボタンが複数ある場合は、移動先の優先順位を指定することが可能。移動時間(速度)や移動のなめらかさなどの設定も行える。デフォルトボタンは、ウィンドウ内のボタンのうち、強調表示されるボタンのことで、【Enter】キーを押して実行できるボタンを意味するが、
- Internet Explorerのダウンロードダイアログの「保存」ボタン
- Outlook Expressの添付ファイルの「開く」ボタン
- ダウンロードファイルの「実行」ボタン
をデフォルトボタンとして設定することも可能だ。あらかじめ登録した対象ウィンドウがアクティブになったときに指定位置に移動し、ウィンドウサイズを変更する機能もある。反対に、マウスポインタを移動させないウィンドウを指定することも可能。マルチモニタ環境で別モニタの指定位置に移動させたり、マウスポインタが画面の端に来たら反対端に移動させたりする機能もある。Windows XP/2000環境では、指定ウィンドウを透明化することもできる。
ダブルクリックや中クリックなどのアクションで、マウスポインタの現在位置にスタートメニューやデスクトップメニューを表示する機能や、マウスボタンにアプリケーションのショートカットキーを割り当て、ランチャのように利用できる機能もある。指定アプリケーションの起動中に、スクリーンセーバと省電力動作を防止することもできる。
そのほか、IEでのパスワード自動入力や広告ポップアップ抑止、空き物理メモリの確保、CPU使用率表示、デスクトップアイコン位置の保存・復元など、マウス操作以外の拡張機能も備えている。