誤って削除されたファイルを復元できるファイル復元ソフト。Windowsに標準で備わる「ごみ箱」に置き換わり、強力なファイル復元機能を提供する。「Undelete 4.0 日本語版 Professional Edition」は、強力なファイル復元機能で定評のある「Undelete」シリーズの最新バージョン。ユーザインタフェースが改良され、より使いやすくなったほか、パフォーマンスが向上し、ファイル一覧表示が速くなった。インストールすると、Windowsの「ごみ箱」の代わりに、「Undelete 4.0」専用の「復元箱」がデスクトップ上に作られる。Windows上で実行されるすべてのファイル削除操作を自動的に検出し、削除ファイルを自動的に「復元箱」に入れる仕組みだ。
Windowsの「ごみ箱」では、基本的にはユーザが「ファイルをごみ箱に入れる」操作(アイコンを選択して【Delete】キーを押した場合も同様)で削除した場合にしか、ファイルを復元できない。例えば、コマンドプロンプトからファイルを削除したり、特定のアプリケーションが勝手にファイルを削除した場合は、復元することができない。これに対して「Undelete 4.0」では「『ごみ箱』に入れずに削除」されたようなファイルでも復元できる。
「ごみ箱を空にする」操作も「Undelete 4.0」によって自動的に検出される。このため「ごみ箱」を空にしてしまったあとでも、ファイルの復元が可能だ。
- 特定のアプリケーションによる意図しないファイル削除
- (ネットワークでファイルを共有している場合)他のユーザによる自分のパソコンのファイルの削除
- 「ごみ箱」に入れず、すぐさま削除する「【Shift】キーを押しながらの削除」
といった場合でも復元できる。さらに、特定のアプリケーションで「ファイルを上書き保存」してしまった場合でも、上書きされて消えてしまう前の元のファイルを復活させることが可能だ。ディスク中に残された「削除済みの断片データ」を集めてファイルを復元する「ディスクからの復元」機能もある。元のファイルが使用していたディスク領域が他のファイルによってすでに上書きされている可能性があるため、常に完璧な復元ができるわけではないが、リムーバブルディスクなどを使用している場合には便利だ。「Undelete 4.0」では、ソフトのインストール時に、自分自身をディスクに書き込むよりも前に、この「ディスクからの復元」処理を実行できるため、自身をインストールすることで復元すべきデータを失ってしまうこともない。
復元操作は簡単だ。メイン画面はエクスプローラ風のデザイン。左側のフォルダツリーで選択したフォルダ内のファイルが右側に一覧表示される。エクスプローラと異なるのは、表示された一覧が現在、ディスクに存在するファイルではなく、すでに削除されてしまったファイルだということ。一覧から復元したいファイルを選択し、「復元」を実行すれば、ファイルが復元される。エクスプローラ同様、復元したいファイルをファイル名やファイルのタイムスタンプなどをキーにして検索することもできる。
「復元箱」はドライブごと、あるいはシステム全体でサイズを決められる。復元候補となるファイルが増え、「復元箱」がいっぱいになると、ファイルは「復元箱」に保持された期間が長い順に完全削除される。「復元箱」の中で一定の日数が経過したファイルを自動的に完全削除するオプションもある。
ファイル復元の逆で、復元操作が行えないように、ファイルを完全に削除する機能もある。誰かに覗かれては困る重要なファイルを完全に消去できる。